涙の夏。ゲームの夏。
ミヤビです。普段はココで何かしょうもないことをブチかましますが、今回は自分の大好きな話題なので、真面目に書きたいと思います。
人間、ふと、感動したくなる時がありませんか。「感動したい!」という目的を据えるのは何か違う気もしますが、それでも、「最近泣いていないな……」とか、「自分、何かを見たり読んだりして泣いたことあったっけ……?」とか、思ったりすることはあると思います。
そんなとき、普段なら小説を読んだり、マンガを読んだり、映画を見たり、そういったことをするのが普通です。でも、せっかくの夏休み。ちょっと趣向を変えて、ゲームをプレイしてみませんか?
■ゲームの魅力
周りにいる人達から聞く限りなのですが、一橋生って結構ゲームをやっている人が少ないんですね。
そのなかの意見としては、
「ゲームって、子供っぽい」
……確かに、大学生というこの年に、ゲームにかまけるのもなぁ、というのも分かります。
「小説とかは分かるけど、ゲームで泣くって良く分からない」
……ゲームって自由度が高いですもんね。良く分からないままに終わるということも有り得るでしょう。
しかし!(語気強め)そんなことはないんですよ。
泣ける小説とか、感動映画とか、そういうものが受け入れられて、ゲームが受け入れられない道理がない!
小説も、漫画も、映画も、ゲームも、好きだからこそ言えます。使い古されたレトリックですが、ゲームでしか味わえない感動って、やっぱり、どうしたって、あるんですよ。ゲームって、自分で操作したり、自分でストーリーを進めたり、自分でギミックに悩んだりするから、想像以上に思い入れが深くなったりするんです。夏だからこそ、腰を据えて、ゲームをプレイしてもらいたい!
そう思い、今回は、絶対に後悔しない! 心からオススメできる泣けて楽しい名作ゲームを紹介したいと思います。
この記事では、ゲーム初心者の方にも楽しめるよう、
①難易度が高くない
②サクッとクリアできる
③感動できる
ゲームをピックアップして参りました。
正直、この記事で紹介するゲームって、Googleで「名作ゲーム」と検索すればヒットするようなモノばかりなのですが、それでもやっぱりいい! と声を大にして再紹介できるんです。キャッチコピーを眺めるだけで、引き寄せられるものも多数! それでは、どうぞ。
1.レイトン教授と最後の時間旅行
―― ナゾトキ×タイムスリップ
レベルファイブ
プラットフォーム:ニンテンドーDS
〈あらすじ〉
レイトン教授と助手ルークの元に届けられた一通の手紙。それは、「未来のルーク」からの助けを求めるものだった。
手紙を受け取る先日に起きた、タイムマシンの故障による科学者数名とイギリスの首相の失踪事件と、何か関係があるとみたレイトン達は、手紙の示すある時計店へ向かう。
しかしその店から再び外へ出たとき、辺りの風景は変わってしまっていた。どうやら10年後のロンドンへとタイムスリップしてしまったことを理解した二人は、今や成長した青年ルークと出会い、彼の頼みを聞く。
その頼みとは、科学者たちを過去から誘拐し、ギャングたちを従え街を支配し、完璧なタイムマシンを完成させようとしている人物を止めること。しかし、本当の黒幕はある人物であった。
レイトン教授シリーズ3部作の最後を飾るタイトルです。実は続きが出ていたりするんですけど。
レイトンシリーズ(ならびにLEVEL5社のゲーム)の何がいいって、ムービーがまるで映画みたいなんですね。実写的というわけでなく、情景や心情がハッキリと描写されているんですよ。声優も、大泉洋さんや堀北真希さんが務めていらっしゃいます。
この物語では、レイトン教授の過去について知ることが出来ます。いやー、それが本当に切ないんですよ。最後に畳みかける怒涛の展開は必見です。
バロックなBGMもいいですね。アコーディオンの掠れた音色がまた寂しい。
一橋生であれば謎解きも楽しめるでしょう。それでもやはり、ストーリーに注目してほしい。そんなゲームです。
2.MOTHER2 ギーグの逆襲
―― おとなも、こどもも、おねーさんも。
任天堂
プラットフォーム:スーパーファミコン、GBA、WiiU
〈あらすじ〉
199X年。違う地球のとある国、イーグルランド。そこでは多くの人々が至って平凡な日常を享受していた。しかし、いつの頃からか多くの人間や動物たちに異変が起こりはじめた。何者かに干渉されたように、穏和だった者たちが突如として暴れるようになったのだ。異変が起きたのは生き物だけではない。果ては死体までもがゾンビと化して人々を襲い始めたのである。平穏だった世界は、何者かの魔の手により狂わされ始めていた...。
とあるのどかな町 オネット。そこには「ぼく」という心優しい少年が住んでいた。彼は超能力であるココロのチカラ“PSI”を潜在的に持っていたが、本人もまだ、その事に完全には気付いていない。「ぼく」の隣の家には彼の悪友であるポーキー・ミンチとその家族が暮らしていた。
ある夜のこと。オネットのはずれに隕石が墜落する。衝撃で目を覚ました「ぼく」は様子を見に行くも、警官たちの制止により一度は帰宅する。しかしその後、行方不明になってしまったポーキーの弟、ピッキー・ミンチの捜索を頼まれた「ぼく」は、ポーキーと共に隕石の落下地点に再度出向く。だがそこには、ピッキーだけではなく彼らの予想に反す奇異な存在も待ち受けていた。
一見、カブトムシのようにも見えるその生き物は名をブンブーンと名乗り、10年後の未来から来たのだと言う。そして銀河宇宙最大の破壊主ギーグの創った惨憺たる未来の現状と、未来の不思議な言い伝えを「ぼく」に説く。ブンブーンは直感でその言い伝えに残る、世界を救う3人の少年と1人の少女のうちの一人が「ぼく」なのだと承知させ「ぼく」もまた自分の境遇を自覚する。
帰り道、未来を変えようとするブンブーンを抹殺するために、未来の殺し屋に彼らは襲われる。どうにかその場はやり過ごしたものの、ポーキーの家でブンブーンはポーキーの母に叩き殺されてしまう。朦朧とする意識の中でブンブーンは、ギーグに対抗するためには地球と「ぼく」が1つにならなくてはならないと語り、「ぼく」のパワーを揺り起こし、強めてくれる「おまえだけのばしょ」の存在も伝える。彼は、「ぼく」におとのいしと呼ばれる“グレートなアイテム”を渡すと、8つある「おまえだけのばしょ」を全てめぐるよう言い残して、この世を去った。
こうして「ぼく」は、ギーグの野望を打ち破るため、平和な未来を取り戻すために、長きにわたる愛と絆と友情の冒険の旅へと出発するのであった...。
〈エンディングまで、泣くんじゃない〉の『MOTHER』と迷ったんですが、まぁやっぱりコチラかなと。
少年少女の冒険譚です。
牧歌的な雰囲気なのに、大冒険。隣駅にヒョイと行く感じでストーリーが展開していきます。
このゲーム、妙に現実味を帯びているんですね。電話が来たら応答したり、バスに乗る時はちゃんと人数分の代金を払ったり。普通のRPGでは無視されるようなところを、しっかりと作りこんでいます。それが、日常の隣にあるアドベンチャーという実感を醸成してくれるんだと思います。
あと、子供の頃って、ついついやり過ぎちゃうことあるよなー、という感覚、誰もが持っていると思いますが、それをくすぐってくれる。まるで保護者になった気分を味わえます。だから『MOTHER』なんですけど。
そして、ストーリーってどうしてもゲーム内で完結しちゃうことが多いですが、MOTHER2はしっかりとプレイヤーを考えてくれています。これ以上言うとネタバレになってしまうので言えませんが、プレイしてみると、どこか郷愁を覚えるに違いないゲームです。
3.ICO
―― この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから
ソニー・コンピューター・エンターテインメント
プラットフォーム:PS2, PS3 PSVita(HDリマスター)
〈あらすじ〉
生まれつき角を持つ少年、イコは、村のならわしに従い、生贄として岸壁に囲まれた島にそびえ立つ無人の古城「霧の城」へと幽閉される。しかし偶然にも彼を閉じ込めていた棺のようなカプセルが壊れたことにより、自由に城の中を歩けるようになった彼は、城の北側にある塔の檻に閉じ込められていた言葉の通じない少女と出会う。
正直、このゲームを紹介したいがためにこの記事を書いたといっても過言ではない、そんなゲームです。
生贄として城に連れていかれた角の生えた少年・イコと、城に囚われた謎の少女との逃避行を描くゲームです。
このゲームの何が斬新かって、〈この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから〉というキャッチコピーにある通り、言葉が通じないのに、手を取り合って行動する、という点ですね。だから、敵と戦わなくて良いんですよ。目的が逃げることなので。
最後は、二人で様々なギミックを掻い潜って、脱出しようと図るが、云々。感涙にむせぶこと必至です。ふと、このキャッチコピーに立ち返った時、「ああ、本当に良かったなあ」と思えます。ただのボーイ・ミーツ・ガール作品ではない。
グラフィックも綺麗なんですよ。太陽でちょっと霞む霧の城が壮麗で堪らなくて……。絶対にHDリマスター版を購入することをオススメします。音楽もまた良いんだ、コレが。
余談ですが、僕はICOをクリアしたあと、胸が詰まりすぎて家から駅に行くのも耐えられず、結果的に学校を休んだという経験があります。一年に、少なくとも一回はこのゲームをやり直しますし、正直二次試験直前にやりました。このゲームだけで一晩語れますね。
本当なら、〈最後の一撃は、切ない〉というキャッチコピーで有名な「ワンダと巨像」という同シリーズのゲームも紹介したかったのですが、記事の関係で泣く泣く省くことになりました。こちらも良いゲームです。2016年にはその後継作、「人食いの大鷲トリコ」も発売されるので、要チェックですね。
……いかがでしたでしょうか。全部良いゲームですよ。もし「時間があるなー」と思ったら、手に取ってみたらいかがでしょうか。
本当は、上で紹介した3つと、『MOTHER』、『ワンダと巨像』の他にも、
『クロノトリガー』
『風ノ旅ビト』
『洞窟物語』
『テイルズオブジアビス』
『FF10』
『グランディア』
『幻想水滸伝』
『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』
『CLANNAD』
『AIR』
『大神』
などなど、色々と紹介したいんですけどね。ホントにどれもこれも良いゲームなんですよ。
もしこれらを一つでもプレイしてみて、今後、冒頭のような気分になった時に、押入れの奥からゲームを引っ張りだして興じる、という選択肢が増えたなら幸いです。
※画像、あらすじはすべてWikipedia、Amazonから引用・改変
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