試験のおわり、夏のはじまり、旅のはじまり
「夏だから旅に出る、旅に出るから夏になる」
こんにちは、今回晴れてHASCの広報(渉外)として、HASCのスポークスマンになったと個人的に解釈してるライターのすこーです。
試験もレポートも終わり、ついに夏休みがやってきました!
社会学部であるぼくは、今学期も今学期とてレポートに追われる日々でした。僕が今学期シコシコ書いたレポートで一番広告研究会としてクリエイティブだなあと個人的に思ったのは…
「近世ムラ社会の夜這い風俗から売買春への性消費の変遷について」
です!!!!!!!!!!
4500字も書きましたーー!!
内容は、近世ムラ社会に存在していた女性の共同所有としての夜這いの風俗は、明治日本の近代化に伴う、儒教イデオロギーに基づいた公教育の浸透で儒教的性倫理が定着したことと、産業化にともなう出稼ぎ文化によってムラ内部の結びつきが希薄化したことで崩壊し、貨幣経済の浸透による経済的な余裕が、夜這いから売買春へ庶民の性消費行動が移行していったという、極めて社会学的なものです!
ぼくはいったい一浪してまでこの大学にきて何を勉強しているのでしょうね?
母親には言えませんね。
さて、授業の話はここまでにして…
夏だアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア噫アア
はい、浮かれてしまいましたが、一橋生はこれから約2ヶ月間夏休みですね!(一部の人は除く)
大学生の夏休みといったらもう
旅
に出るしかないですよね!
大学生時代は人生の夏休みと言わてますが。つまり大学生の夏休みは、「人生の夏休みの夏休み」なんですよね。そして人生はよく旅に例えられますから、大学生の夏休みに旅に出るということは、「人生という旅における夏休みのなかの夏休みに出かける旅」になるんですね。書いている僕もなんだかわかりません。そろそろ「夏休み」と「旅」という言葉がゲシュタルト崩壊しますね。
でも、いざ旅に出ようにも、大学生は基本お金がない…。ぼくも、先の授業で、売春について学ぶと、その金払いのよさに惹かれてしまいまし。頭の片隅に体を売ることも考えたくらい、お金がないです。「性の商品化」の求力は凄まじいですね。
そんなお金のない大学生が旅をするのに欠かせないものは...
青春18切符
ですね!
たぶん読者のみなさんのなかにも、つかったことのある人や名前だけでも聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
青春18切符とは学生の長期休暇に合わせて発売される日本全国のJR普通列車などが乗り放題になる切符で、1日有効の切符が5枚綴りになっており、値段は11850円(税込み)!!、つまり1日あたり2370円で日本のどこでも行ける切符なのです。途中下車もやりたいほうだい!!!!なんて素晴らしいのでしょう!
ちなみに18歳じゃなくても買えます(年齢不問)
くわしくはこちらから(発売時期と使用可能時期が書いてあります)
この説明を聞いてなんだかわからない人は、青春18切符は乗換えと時間がクソみたいにかかる1日限定どこでもドア(ただし、絶対にたどり着く保証はない)だと考えてください。青春18切符はJRという闇の企業が作り出したひみつ道具の一種だと考えてください。おそらくバイバインよりは実用性のあるひみつ道具ですね。
さて、これを使えばお金がない大学生も1日あたり2370円で日本の何処へでも行ける権利を得ることができるのです。とても安いですね!ちなみに僕が今着ている地元のしまむらで買ったスウェットは上下合わせて1890円です!金額面で勝ったぜ!安い漢だぜ!
ここまで長々と書いてきましたが、今回取り上げるのは青春18切符のすばらしさでも、青春18切符で行けるおすすめの場所でも、最近、晴れて我がHASCの代表に就任したたかたくんのツイッターでの彼女との円満アピールがクソウザくて思わずミュートしちゃった件でもないのです。
今回は、青春18切符の
広告
についてとりあげます。
そもそも広告研究会が運営してるサイトで広告についてコラムを書くのが初めてとちつ異常な事態が二ヶ月ほど続いていました。僕が初めての男になるのです!あら光栄!
まあ、こんな感じのふざけたノリですが、
青春18切符の広告の破壊力は抜群です!
気がついたら、右も左も田んぼしかねえクソローカル電車にのって、冷めたけどクソうまい駅弁を食いながら、何度見てもやっぱりクソ田舎な風景を眺めつつ、ゴトンゴトンと揺られてたら、なんだか知らないけど涙が出てきた。悲しくなんかないのになあ、、、ああ、、、、このまま死にたい、、、帰りたくない、、、、
ってくらい強烈に旅に行きたくなるのです!
それでは青春18切符広告の秀逸なキャッチコピーと美しい風景写真、そして広告研究会のなかで一番広告への造詣に深い(と思っている)すこーの雰囲気ぶち壊しの穿ったコメントとともにお送りしましょう!
あなたもきっと旅にでたくなる!
駅についた電車から、高校生の私が降りてきた。(JR東日本)
駅についた電車から、高校生の私が降りてきた
大学2年の夏、(浪人したので)高校卒業から3年も経ったいま、電車で見かける制服姿の高校生は、全自動殺戮マシーンにしかみえません。その存在自体がぼくの心を切り裂きジャックなのです。スマホじゃなくて純文学とか読んでたりする女子高生をみると、もういっそのこと殺してくれ、好きにしてくれってかんじです。あ、又吉さんの「火花」だと微妙ですね。できれば、高村光太郎あたりがいいです。「東京には空がない、ほんとの空がみたい」とかボソッとつぶやいてほしいですね!
このキャッチコピーも、旅の風景と自分の過去を重ねあわせていて、とてもノスタルジックで、心に刺さるコピーと風景ですね。
まあ、僕の個人的な話をすると、小学校から大学まで、その登校手段は
徒歩(小学校)→徒歩(中学校)→自転車(高校)→自転車(浪人)→徒歩(大学)
なのです。
つまり、電車のなかから高校生のぼくが降りてくることは絶対無い!!!
電車網が整備されていない田舎出身の悲しい性というお話でした。一度でいいから満員電車の中登校したい。
たまには道草ばっかりしてみる。(JR東日本)
たまには道草ばっかりしてみる。(JR東日本)
青春18切符の最大の醍醐味は、その日のうちなら何度でも途中下車が可能なところです。つまり食いたいぶんだけ道草が食えるところにあります。このときばかりは草食系男子とdisられつづけて良かったなって思えますね。
僕も昨年、青春18切符で旅をした際に、気になったとある田舎の駅で途中下車してみました。すごく情緒あふるる駅と街で、その雰囲気に酔いしれていたら、次の電車が2時間後でした!途中下車も計画的に!
そういえば、僕の友人で道草を食って土下座したどうしようもなく最高なやつがいましたね。人間って本当にどうしようもないですね。
車窓に映った自分を見た。いつもより、いい顔だった。(JR グループ)
車窓に映った自分を見た。いつもより、いい顔だった。
旅をしているときの人間の顔って言うのは本当にいい顔をしていますよね。早朝の始発列車にのってみても、シゴトに行く人間と遊びに行く人間は顔を見るだけで一瞬で分かります。たいていスーツ姿の男は死んだ顔をしていますね。近い未来の我が身ですね。
僕も、電車にのって外を眺めいてら、アルパカみたいな顔をしている奴がこっち見ててすごく驚いたんですけど、よくよく見たら窓に映った自分の顔でした。おあとがよろしいようで。
いつかは、急がなければいけない日がくる。(JR東日本)
いつかは、急がなければいけない日がくる。
ただ一言、
やめてください
大学生はモラトリアムといいますからね。今は楽しくても、いつかは大人としての債務履行を果たさないといけないんですよ!だから僕らは旅出るのです!旅にでよう!大学生!
ちなみに、ぼくは去年の冬学期に、テストが終わって家で昼寝をして、起きたら18:00でした。その瞬間レポートを出していないことに気が付きました。締め切りは18:10でした。急がなければならない日って案外早く来るんだなあって思いました。
思わず降りてしまう、という経験をしたことがありますか。(JR四国)
思わず降りてしまう、という経験をしたことがありますか。
うん、、、こんな駅、、、、
降りないわけがないじゃないですか!!!!
日本一駅に近い駅ことJR四国 予讃線 下灘駅(愛媛)です。映画やCMのロケ地としても使われているそうです。最高の絶景ですね。
駅の向こうに無限に広がる水平線…。
言葉になりませんね。。。。
こんな絶景の駅も青春18切符ならいけちゃうんです!思わず降りてしまいますね!これに関しては恐れ多くてケチが付けられませんね‥。
夏休みは、寝坊が一番もったいない(JRグループ)
夏休みは、寝坊が一番もったいない
青春18切符は1日有効なので、効率的に使おうと、多くの人が始発列車から電車をのりついで行きます。
まあ、夏休みも確かに寝坊するともったいないと思いますが、個人的には、7回寝ブッチした某経済学部科目(1限)の出席点のほうがもったいないですね。ああ、出席点、ああ、寝坊、来学期は1限もちゃんと起きよう…!
夏休みでなくとも、いつでも、寝坊は一番もったいない。
そう学んだ20歳の夏でした。
「ずっと友達だよ」というかわりに、みんなで旅にでた
「ずっと友達だよ」というかわりに、みんなで旅にでた
これもいいコピーですね。
「ずっと友達だよ」ということばは、「ずっと」という未来志向の明るい言葉なはずなのに、時と場合によっては「別れ言葉」なってしまうんです。人と人の別れは「言葉」にすると悲しいものです。だからここは「旅」という「行為」で、その悲しみを楽しいものへと昇華させているんですね。ああ、深いですね。
まあ、ひとつケチをつけるとすれば、男女混合で旅にでてること自体、ずっげえテニサー感があって嫌い!!!!ってことくらいですかね!!!これから電車に乗ってる男女混合の5人以上のグループを見かけたら、なんか悔しいので、手の皮をむしって投げ続けたいと思いました。
これと似たようなコピーもありました。
ってなわけで、僕たち旅にでました。
こいつらには僕の爪の垢を煎じていれた熱々のお茶を顔にぶっかけたいなって思ったんですけど、よくよく考えてみてください。
青春18切符は五枚綴りの切符です。しかし、写真に映ってるのは6人。
つまり、、
1人はぶられてます。
僕の推理だと、一番左の灰色の帽子をかぶってる男が、なんだか渋い顔をしているので、たぶんこいつだけ青春18切符をつかえなかったんだなあって思います。涙が止まりませんね。
男女混合のグループの闇を見た、そんな気分です。
誰も私を知らない。
誰も私を知らない。
みんなでわいわいやる旅もたしかに楽しいですが、やはり自分を見つめなおす一人旅こそが旅の最大の醍醐味ではなかろうかと私は思います。
「誰も知らない」場所にいき、0ベースで自分を見つめなおす。そういった時間も人生においては大事な時間なのではないでしょうか。
僕も誰も自分を見ていないと思い。電車のなかで「AV女優の社会学」をカバーをつけずに読んでたら、それを見てたらしい元クラスの友人に「なんかニヤニヤしててキモかった」と言われました。
「誰も私を知らない。」場所ってこの世にあるんですかね?
たとえ知らない人間だろうと、奇妙なことをしていれば、即SNSに晒しあげられる相互監視社会が現代なんじゃないですかね?
マサイ族すらiPhoneを使いこなすいま、誰も自分を知らない、気にかけない場所 ってあるんでしょうか????!!!
いかがだったでしょうか。
時間と僕の集中力の限界で、今回はここらで終わりにしたいと思います。
この他にも青春18切符の広告は秀逸なものがたくさんあるので、「青春18切符 コピー」と検索してみると楽しいと思います。広告研究会としてお手本にしたい広告ばかりです。
では、みなさんも旅に出て、最高の夏休みにしましょう!
「夏だから旅に出る、旅に出るから夏になる。」
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