一橋祭直前インタビュー 老舗「名曲喫茶ハルモニア」の魅力に迫る

一橋祭で「1番くつろげる空間」を見つけました。



一橋祭前々夜の今日は、一橋大学管弦楽団さんが出店する「名曲喫茶ハルモニア」をクローズアップ!店長・福田さんへのインタビューをお届けします。


「名曲喫茶ハルモニア」って、何?


知っている人も知らない人も要チェック!そのあふれる魅力に迫ります。

お相手はライター・おーばです。よろしくお願いします。




 訪れるたびに変わる、自由な演目


――それでは早速、質問のほうへ。「名曲喫茶ハルモニア」って何ですか?というところから、お聞きします。「名曲喫茶」ということは、具体的には、お茶しながら演奏も聞ける場所、ということですか?


「そういう感じですね。アンサンブル、という少人数編成の演奏を一橋大学管弦楽団の団員たちが披露しながら、お客様にケーキとお飲み物を提供します。

今、部員が四学年、100人くらいいるのですが、その中で2-10人程のアンサンブルを組みました。個人的にユニットを組んで、その中で練習をして……。総勢80団体くらいになっていますね。」


――少人数の団員でグループを組むってことは、それぞれの団員のやりたい曲を、自分たちで選んでやるのですか?


「はい。ゲームの曲を自分たちで編曲しているところもあれば、普通にヴァイオリン2人で優雅な曲、とか。それから、オケの縮小版、みたいな感じで、ヴァイオリンとヴィオラと金管で組んでいたり何でもありです」



――「ゲームの曲」と言えば、たしか管弦楽団さんは公演もやられますよね?


「そうです。こちらの公演は、毎年テーマを決めて大人数の曲を演奏するのですが、今年のテーマは『アドベンチャー』です。50-60人程の大人数で、ゲームの曲や、あと映画の曲なんかを演奏します。実は、今日もこの後練習があって。

11月1日の午前10時から、一度きりの公演です。昨年も結構混んでいたので、今年も満席注意かと。普段クラシックに興味がない方でも楽しめるようなプログラムになっているので、是非こちらのほうもよろしくお願いします」


――この公演と比べて、「名曲喫茶ハルモニア」ではこういうところを見てほしい!というところはありますか?


「普段のオーケストラだと、たとえばヴァイオリンなんかは、9人とか10人で同じ動きをするので、個人主張はできないです。アンサンブルですと、一人一人がソロで活動できる点が、やっぱり魅力ですね」


――行ったときによって、演奏している人によって、全然違う雰囲気になる?


「そうですね。行ってみたら金管10人のグループが激しく大音量で吹いていたりとか、そうかと思ったら、ピアノとフルートのきれいなデュエットとか。

入口の受付に人が立っているので、そこへ行って声をかけていただければ、アンサンブルのリスト、つまり一日のスケジュールをお教えできます。聴きたいアンサンブルを決めて、『じゃあここの時間に来よう』みたいに、また来ていただいても」



 

 味には自信あり!今年は新作も


――給仕するケーキは手作りなんですか?


「一つ一つ手作りです。チーズケーキと、ガトーショコラと、抹茶のパウンドケーキと……」


――美味しそう!!


「でしょう?美味しいんです(笑)。

あと今回から、マロンケーキが加わりました。それから、しょっぱいものとして、ベーコンと卵のキッシュも。

お飲み物は、紅茶をホットとアイス、コーヒーに緑茶、あとジュース。リンゴとオレンジがあります。

ケーキは単品でも買えますが、パウンドケーキは2種類あるので好きなものを一切れずつ、なんてこともできます!」


――ちなみに、店長さんの一番好きなメニューは何でしょうか。


「試作の時に全部食べたのですが、マロンケーキがとってもおいしかったです!!試作の段階ではマロンが少なかったのですが、改良を重ね、増量しました。甘いマロンクリームがケーキに入っています。これ、凄く丁寧に作られているんですよ。ちょっと、この新メニューすごくいいんじゃないか、って思いました。

あ、マロンも美味しかったのですが、キッシュもすごく美味しいです。毎年人気がないのですが……みなさん、いらっしゃるときはケーキ目当ての方が多いので。結構穴場ですね。ダークホースで、美味しいです」


――キッシュって、すごく手間がかかりますよね。


「そうですね、かかります。昨年、わたしはキッシュの担当だったのですが、パイ生地に、玉ねぎとベーコンを全部切って炒めて……大変ですが、その分手間がかかっていて美味しいです」

 

 

 歴史ある「名曲喫茶」

 

――この「名曲喫茶ハルモニア」って、昨年やおととしもやられていますよね。例年、どんな様子ですか?

 

「特に、兼松講堂で行う公演の直後はすごい混みます。今年からはその反省も生かし、混雑時のみ立ち見制度を設けました。ワンドリンク制なのですが。

それ以外の時間は、少し並んでいただくくらいで入れるかと。割と空いている時間帯は、3-4時頃ですね。お昼はやはり、ピークなので混みます。閉店間際ですと、ケーキが売り切れている可能性もあるので、注意してください」

 


 

 ゆっくりと、くつろげる空間を


――「名曲喫茶ハルモニア」のアピールポイントは、ズバリ何でしょうか。


ケーキが美味しいということが、まず一つ。

それから……一橋祭って、模擬店を含め、立って見る企画が多いのですが、その中で、ゆっくり座って過ごしていただける、というところが、1番アピールできるところかな、という風に思います」


――準備は順調ですか?


「順調です!練習もそうですし、ケーキとかも、試作に試作を重ねて。ケーキ係もちゃんといて、試作会のたびに『ここ、もっとこうしたほうがいい』といった意見も出ていて」


――最後に一言、読んでくれている方に言いたい事はありますか?


「『名曲喫茶ハルモニア』は、美味しいケーキと素敵な演奏で、くつろぎの時間をお届けします。是非来てください!」




いかがでしたか?


行くたびに雰囲気がガラッと変わるなんて、どんな演奏が聴けるのか、ワクワクします!オーケストラになじみがない方でも、ケーキ1切れ分から音楽が楽しめるのなら行きやすいですよね。


一橋祭は3日間。合間に美しい音色を一服、いかがでしょうか。





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