一橋のジャングル化を防いでいる素敵な団体、植樹会とは?

キャンパスで取れた長芋が食べられちゃう!?楽しく大学に貢献しよう


こんにちは、噂のそうせききゅん蛮勇亭にゅーとんです。今回は珍しく共同記事です!

今回取材させていただいたのは植樹会

はい、「何それ?知らなーい!」と思ったそこのあなた!!!

まず上から一橋のキャンパスを見渡してみましょう。

 

(Google Mapより)

 

圧倒的田舎感。

もはや森。

 

こんなにも自然に囲まれたキャンパスですが、誰も手入れをしないとなると、恐ろしいことになってますよね?そんな状況を回避するために活動してくださっている素敵な団体が、植樹会なんです。

「"植樹"会だから木を植えてるだけじゃないの?」なんて考えは甘いぞ!もっと色々やってるんだぞ!!!

ということで、今回は植樹会の活動、そしてそれに参加しているOBの方々及びSERPENTSのみなさんに取材をさせていただきました。

 


3月中旬に開かれた植樹会。

この日は春休み期間中ということもあり、OBの方々と学生を合わせて約200人が参加しました。

4つのセクションに分かれ、OB方々のご指導のもと作業が始まりました。

 

(植樹会HPより)

 

この日のメインは桜の植え替え。

 

西生協裏に桜があったこと自体知らなかった人が大半なのではないでしょうか?

この桜は3年前に大学が買ったもので、ここで小さな苗木のときから育て、成長してきたので如意団の道場の向かい(野球グラウンドの近く)に移し替える作業が行われました。イギリスのサクラ研究家が2種類のサクラを交配し、早咲きのピンク色のものを作出したそうです。

体力のある学生と、植物に関する知識豊富なOBの方々の協力によってあっという間に桜は荷台に乗せられ、如意団の道場付近に移されました。

春には多くの人を魅了する桜を、自分の手で移し替えることができるのは素敵ですよね。

 

 

その他の活動は主に整備。卒業式、入学式前ということで兼松行動周辺を中心に落ち葉掃きや、木のトリミングなどが行われました。

 

参加している学生の雰囲気も楽しそうで、

 

「いつも部活のオフは家でだらだらしていることが多いですが、今日はみんなでわいわい集まって作業しながら、大学に貢献できたのですごく充実したオフになりました!

 

「学内を掃除してくれる団体は他にはなくて、ここに参加している人たちも有志で来ているので素敵な活動だな、と思います!」

 

と、楽しみながら参加しているのが伝わってきました。

 

 

中には、巨大な竹を持ちながら

「この竹は硬さ、きれいさ、芯の強さ、太さ……すべてにおいて完璧です!」

竹への愛を叫ぶツワモノまで!

周りから「おいお前さぼるなよ~~!!(笑)」といじられていましたが……。

 


活動の合間にはOBであり、植樹会広報担当の若月さんにお話をうかがいました。

 

▲写真左は植樹会会長の八藤さん、右は今回お話を伺った若月さん

 

 

―植樹会はどのような活動をしているんですか?

 

「毎月一回定例作業でキャンパス内の木や草の手入れをやっています。かつてはOBが50人ぐらいで、学生さんの方が少なかったんですよ。今は逆転してて、OBが少なくなって、学生さんが80人近くくるので100人超えるんです。で、普段は毎月第三金曜日の活動が原則なんですけど、年に2回は、6月と10月には、平日だと来られないOB方のために土曜日に作業をしていて、その時は人数多くて150人来ます。ここ数か月は本当に人数が増えてきて、多分学生さんの間に浸透してきたんだと思うんです。

 

 

―どんな学生が参加しているんですか?

 

「最初はやっぱり、活動の恩恵を受ける一橋祭委員とかKODAIRA祭実行委員とかが中心で、あとはグラウンドを整備するので運動部の方も多かったです。あとはラポンテとかがフェアトレードの活動をやっていて品物を売っているんで、こういう人数の多いときは店をだしたりとか、あとはチームえんのしたの方もよく参加してくださってましたね。」

 

―伺ったお話によると、植樹会の形が変わってきているようですね。

 

「そもそもこの植樹会って何なのかっていうと、最初は名前の通り記念植樹だったんです。一年に一回だけ植樹の日があって、昔はそれだけだったらしいです。それが、2004年にキャンパスが荒れてきたことを憂えた先輩方が当時の学長に相談をし、「苗木を提供する植樹会から緑の環境保全を支援する植樹会へ」と元々あった植樹会(1973年発足)の目的を変えて、新たな活動を始めました。環境関係の先生をお呼びして指導していただいて、キャンパス全体の10年、20年、100年先を見据えてどんな風にしていくのがベストなのかを考えていただいたんです。それでキャンパスをいろんなゾーンに分けたんです。例えば周辺との間は隔絶しないと迷惑なんで、そこにはそういう遮へいの木を植えたりとか、ここは武蔵野の面影を残そうとか、中央庭園はこうしようとか、ススキノゾーンを二か所作ったりとか。雑草を取って貴重な野の花は残しておこうって言って細かくやったりしています。主に植樹というより、メンテナンスなんです。

 

 

 

―さきほど植樹会の代表の八藤さんから、植樹会には「手弁当」というキーワードがあると教えていただいたのですが、詳しく聞かせていただけますか。

 

「植樹会は、会員の方から会費をいただいて活動している、つまり自分たちが自分のお金を払って参加するっていうことなんでね。それが「手弁当」ってことです。絶対に無駄遣いはしないことが大切です。それから、学生とOBとの交流ができるように、作業が終わったら必ず交流会をやっています。もう卒業された方の実際の会社での経験を教えてもらえる機会になります。学生さんはいろいろな学生企画を交流会でやっていて、例えば学生が料理を自分たちで作ったりとか。会員の奥様方で熱心な方がいらして、指導してくれるんですよ。学生さんが教えてもらいながら一緒に作ってそれを提供するんですよ!この間はミルフィーユ鍋をしたり、キャンパスで取れた山芋でとろろをつくったりとか。

 

―キャンパスで山芋がとれるんですか!?

 

「そうそう。昔はよく取れたんだけどね、だんだん少なくなってきています。全部取るといけないので、選びながらとっています。それから4月には山菜取りをしてラベルをはって、てんぷらにして食べたりとか!そういういろいろな楽しい行事もあるんです。前にAERAで紹介されたときにも、あれっていろんな大学に行っているんだけど、OBと学生と大学の三位一体」で協力してキャンパスを守っていく活動は非常にユニークだって言われましたね。」

 

―一橋のキャンパスはきれいで魅力的で有名ですもんね!

 

「キャンパスの風格っていうか、建物や自然の調和を保ちたいっていうのが皆の思いなんですね。日本の中では一橋のキャンパスって結構誇れると思うんですよ。だからそういうものを残していきたいです。」

 


 

続いてSERPENTSの植樹会担当の中澤さんと隈井さん、そして主将の立川さんにインタビューをさせていただきました。

 

―植樹会に参加している理由は何ですか?

 

立川さん(以下敬称略)「SERPENTSのチームフィロソフィーが「強さ・モラル・組織力」を柱にSERPENTSにかかわるすべての人々に夢・希望・感動を与えられるチームを目指すっていうことでして、植樹会を通して日頃お世話になっている大学に少しでも貢献したいな、と思って、活動の一環として練習だけじゃなくてこういう活動もやっていこうと思いました。」

 

中澤「自分たちだけで団結して作戦を考えて勝つ、ということも大事ではありますがそれ以上に地域の方と関わって地域を活性化しようというのを一つの目標にしています。なので、学生だけでなく地域の方もいらっしゃるキャンパスの美化に貢献して、きれいになったのを見て皆さんが少しでもうれしく思ってもらえれば、との思いを持って参加しています。」

 

 

―植樹会に参加してよかったことは何ですか?

 

中澤「リーグ戦でプレーオフに進めるかどうかが決まるとても重要な試合に植樹会のOBの方が5人ほど応援にいらしてくださいました。勝敗は引き分けでしたが、相手チームはのちに学生日本一、そしてサッカーでいう天皇杯のような社会人チームも混ぜたリーグで2位になったチームでした。なので、そんなチームと同点になるような試合を繰り広げることができたのは、OBの方々のご声援があったからだと思います。

 

隈井さん(以下敬称略)「部活に入っていると部活のOBの方とは交流する機会はありますが、大学のOBの方々との機会はなかなかないと思います。植樹会だとその機会が増えますし、それを通じて試合の応援に来てくれたりと、植樹会でお会いした方にまた別の場所で再会するということもあり、それがいい部分だと思っています。」

 

中澤SERPENTS自体の歴史が25年くらいしかなくて、植樹会に参加されているOBの方はほとんど定年を超えた60代の方なので、SERPENTSの存在を知らないんですね。そこで、植樹会を通して新しく我々の存在、そしてラクロスという競技自体を知ってもらういい機会にもなっています。

 

 

立川「自分たちは日頃練習することが中心なんですけど、ただ勝つためにやっているのではなく、人々に感動を与えられるようなチームとか、大学に貢献できたりするチームになろうっていう風に、部員の意識が変わって、大学スポーツとしても価値が広がっていっているように思います。」

 

 

―最後に在校生の皆さんへのメッセージをお願いします。

 

中澤緑豊富なキャンパスは、放っておいたらジャングルになってしまいます……(笑) あまり知られてない活動ではあるのですが、一橋の緑を守っていく素晴らしい活動なのでぜひとも参加していただきたいです。」

 

隈井「僕は受験生の頃に一橋を志望した理由の一つとしてキャンパスのきれいさがありました。なので、それを守っていくことは一橋をよりよくしていく活動の一つだと思いますし、貴重なOBの方々との交流もあるので、ぜひ参加してみてください!」

 

 


いかがでしたか?

「今まで植樹会のことを知らなかったけど、参加してみたい!」と思ったみなさん!

今週金曜日、4月15日に活動がありますので、ぜひ参加してみてください。

13時30分に職員集会所集合です。

詳しい情報や、過去の活動記録は植樹会のHPに載っています。

 

以上、噂のそうせきゅん蛮勇亭にゅーとんでした!

 

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