マンザイ~君を好きで良かった~
繰り返される諸行無常、よみがえる噂のそうせきゅんです。
最近きゅんとしたこと、それは大学生M-1グランプリ2015ですよ!!!なんてったって、ナイチンゲールダンスが優勝ですよ!?
記事の冒頭からネタバレじゃねーか、なんて声は無視します。色々な経緯については、是非前回の記事をご覧くださいね。
さて、字数が足りなくなりそうなので、さっそくレポートはじめます!(個人名以外は敬称略で書かせていただきますのでご了承ください。)
最後には決勝進出3組へのインタビューもございます!お見逃しなく!
改めて、大学生M-1グランプリ2015についてご説明します。
大学生M-1グランプリは、早稲田大学放送研究会様主催の「WHK LIVE'15」と銘打った生番組イベントの一企画です。2004年から開催されており今年で12回目。過去最多の167組がエントリー!
▲大会の様子
次に、大会のシステムをご説明しましょう。
167組の中から、映像審査で本選進出コンビが7組決定します。
落ちた160組の中から6組は予選(敗者復活)に進み、1枠の本選出場権をかけて争います(お客さん投票)。
本選では、予め決まっていた7組に予選通過者1組を加えた計8組を5名の審査員が審査。
決勝では本選上位3組がネタを披露し、審査員がそれぞれ最も面白かったコンビ1組に投票します。
予選 ~1枠をめぐる熾烈な争い~
まずは予選がスタート。
司会は、今大会2012年度優勝者で現在プロとして活躍中のストレッチーズと、早稲田大学放送研究会1年の宮本さん。
因みに、ストレッチーズが優勝した当時の学生M-1のエントリー数は80組前後だったそうです。大会の規模や学生お笑い界がどんどん成長しているのだな、ということを感じさせられますね。
さて、予選に進出したのは次の6組!
予選トップバッターは、断捨離のネタを披露した勢いのある草食系の閃光ピエロ。2組目はまだ1年生のオーシャンヘアバンド、曜日のネタで魅せます。3組目、魔人無骨。ベテラン感のある出で立ちで、豊かな表情とともに展開していくボケが魅力的です。続く4組目はテレサ。叫びながらものすごい勢いで登場し、ハイテンションなネタを披露。5組目のビューティーズは予選出場唯一の男女コンビ。ボケの橋爪さんがどんどんイイ女に見えてきて愛らしいです。そして予選最後の6組目、ロックオンは客席をツカみ、サークル勧誘の漫才を繰り広げました。
以上6組の中から、お客さん投票で本選へ進んだのは魔人無骨!
もちろん全組面白くハイレベルな争いでしたが、魔人無骨の風格ある粋なネタに勝るコンビはいなかった、といったところでしょうか。
本選 ~「やっとM-1らしくなってきましたね」~
さて、いよいよ本選です!司会は、馬鹿よ貴方は、そして早稲田大学放送研究会2年林さん。
ファラオさんの「学生会館の廊下に『ダンス禁止』って書いてあったんですけど、早稲田の学生は急にダンスを踊り始めるんですか?」発言に客席はあたたまりはじめます。
審査員は、加藤カズヨシさん、斉藤たいきさん、岸歩さん、嶋田大介さん、そして長岡昇吾さんという、お笑い界を各方面から支えている有名な方々ばかり!これは高まります!
それでは、まずは前半4組をご紹介!
1組目はレモネーション。宝くじが当たったネタで、ボケのヤバい哲学と、ツッコミのフレーズに魅了されました。
続いて2組目、30 度バンクは、本家M-1の3回戦まで進んでいる超実力派。テンポよく5・7・5でしゃべり続ける俳句漫才、ずっと見ていたくなります。
3組目はバガリア。とにかく、ボケの不思議なインパクトがすごい!バスガイドの様子には狂気を感じました。
そして4組目、唯一の関西勢スプラッシュトレインは、節分で上手いこと言おうとするイキリなボケがクセになります。
続いて後半4組はこちら。
5組目、タクラマカンオーケストラ。子どもを作りたいネタからの、アツい(?)展開に会場は大爆笑。
6組目は迷彩服に銃にお歯黒な軍人キャラの際立つメタリカ。社会派なボケで他のコンビとの違いを見せつけます。
続いて7組目は私たちのお待ちかね、ナイチンゲールダンス。審査員からは「中野さんの闇属性、ヤスさんのチャラ男属性」なんて言われていましたが、本当に両者のキャラの絶妙な親和性が最高でした!
さて、ラストは予選から勝ち上がった魔人無骨。料理番組が少年漫画風の展開に変わっていく様子にひきこまれました。
以上8組が終わり、しばしの休憩時間を経て発表された得点はこちら!
タクラマカンオーケストラ、ナイチンゲールダンス、魔人無骨の3組が決勝進出です!
「この1年間、どのライブにでても4位ばかりだった」と喜ぶタクラマカンオーケストラ、「感動がない」と余裕を見せるナイチンゲールダンス、そして「人が多いね」と今更その感想!?な魔人無骨。
果たして決勝はどうなるのか!?
決勝 ~ついに、学生漫才師の頂点へ!~
さあ、決勝1組目は魔人無骨。「ツカミ」等の漫才らしさを見事ボケに昇華させ、漫才の枠組み自体をネタにするという斬新なスタイル。審査員は、「(このタイプの漫才は)初めて見た」と絶賛していました。
2組目はナイチンゲールダンス。メデュリンが母親を探しに行くという感動ファンタジー、かと思いきや、掛け合いはおかしな方向へ。「ことばの使い方がうまい」「アイテムが今っぽくていい」と審査員から高評価。
トリを飾るのはタクラマカンオーケストラ。お二人とも野球経験者とのことで、野球についての怒涛の展開に目が離せません。審査員からは「2人とも声がいいし(漫才に)適している、出で立ちも通用する」との言葉が!もうプロ級!
全組ネタの披露が終わり、審査員5名の投票の結果魔人無骨が2票、ナイチンゲールダンスが3票で見事ナイチンゲールダンスが優勝しました!おめでとうございます!!
応援してきたナイチンゲールダンスの優勝に、当日見に行ったMC菩薩、ぶってぃー、そして私は大感動。涙腺が崩壊しましたね。いやーおめでたい。本当におめでたい。中野さんは前回のインタビューで「最下位にならないように頑張ります!」なんておっしゃってましたが、優勝しちゃうなんて!どすこいどすこい!
決勝に進出した3組、そして運営の方にドキ²インタビュー!!!
まずは、早稲田大学放送研究会でイベントを担当するお二人にインタビュー!
―この大学生M-1グランプリは、WHKLIVEというイベントの一企画なんですか?
「そうですね。大学生M-1グランプリは12年目でかなり力強い大会になってきたので、企画の中でも一目置かれる重要な存在になっています。」
―企画や準備はどのようなスケジュールで行われたのですか?
「10月の上旬頃に大学生M-1グランプリ2015を開催することが決まり、そこから連日会議を重ねて参りました。」
―企画、運営にあたり何か意識されたことや目標としたことはありますか
「大学生M-1グランプリの認知と更なる発展、大会感です。」
―一番大変だったことはなんですか?
「167組と、エントリーが過去最多だったことや、芸能人の方などの演者交渉が大変でしたね。」
「167組全ての動画をスタッフとともに審査したので非常に大変でした。」
▲満員の会場
―今回は満員となっていましたが、今後会場を大きくしていく予定などはありますか?
「そうですね…外でやるとなるとまた準備やお金がかかってきてしまいますが、あくまで無料でやっていきたいので。この学生会館という場所を借りて、この中でできる最高の演出を作っていきたいです。」
―それでは最後に一言お願いします!
「エントリーをしてくださった167組の方々、ゲストMCをしてくださった馬鹿よ貴方は様、ストレッチーズ様、審査員の方々、大学生M-1グランプリ2015に携わった全ての方に感謝申し上げます。今度とも大学生M-1グランプリ、また早稲田大学放送研究会をどうぞ宜しくお願いします。」
続いて、本選1位通過したタクラマカンオーケストラを突撃!!!
―今日のご感想をお願いします!
浦野さん「悔しいですね…。」
中村さん「そうですね、1本目がよかっただけに悔しいですね。」
浦野さん「でもまあ決めていたネタなんで、しょうがないです。」
―1本目も2本目も、とても面白かったですが…!
中村さん「そうですね…このネタのマックスのウケ度だったと思うので、またいいネタを作るだけです!」
浦野さん「来年もあるので、がんばります!」
―今後もこのコンビで活動なさるんですか?
中村さん「そうですね、もうあと1年間で結果を残して、次のステージにステップアップできるように頑張ります!」
―応援しております!
お次は、予選から決勝まで駆け上がった魔人無骨!
―今日のご感想はいかがでしたか?
松井さん「もともと僕ら、予選というか敗者復活から来たので。」
高比良さん「やってよかったですねえ!」
松井さん「儲けもんっちゃあ儲けもんですけど、実際負けた瞬間はちょっと悔しかったです。優勝するならしたかったな。」
高比良さん「でもネタがなかったんですよ本当に。」
松井さん「一昨日作ったネタやったんで(笑)」
高比良さん「だから申し訳なかったんですけど、準優勝できたんで負けた人にも申し分がたつかなーと(笑)」
―ネタの最後に毎回一言おっしゃってますけど、(※毎度、「また夢で逢いましょう」や「星の降る夜に」と言ってネタが終わる)あれはなんなんですか?
高比良さん「僕ら本当に華が無いってよく言われるので、おしゃれなことを言った方がいいのかなーと思いまして…。」
―そんな経緯だったんですね(笑) また見に行かせていただきますね!
松井さん「ありがとうございます!実は僕国立の桐朋高校出身なんで、いつも一橋見て通学してましたよ!」
―本当ですか!なんだかゆかりがありますね!
高比良さん「僕も一橋に近い家に住んでいる友達の家によく行ってましたよ!お金持ちの家でね、いつも人数分の牛丼を買ってくれるんですよ。いいお父さんでした。」
最後に、優勝者であり、ヒトツマミが応援してきた存在である、ナイチンゲールダンスにインタビュー!!!
―優勝のご感想をお聞かせください!
ヤスさん「いやー本当に楽しくできたのでよかったですね!」
中野さん「そうですね、大好きなネタをやれたのでね。」
ヤスさん「そうなんですよ!すごい好きなネタなんですよメデュリン!」
ー2本目のネタは、2年前の学生M-1に出演された時も披露されたネタなんですよね?
ヤスさん「そうですそうです!」
―ネタ前に流れる紹介VTR内で、2万円を捨てる様子が映っていましたが、実際手に入れた賞金はどうされるんですか?
ヤスさん「いや捨てないでしょ実際には。」
中野さん「捨てないですね!」
ヤスさん「大事にね。実際、優勝賞金2万円じゃなくて1万円だったし(笑)」
ー今後もこのコンビで活動されていくんですか?古賀さんは4年生で、中野さんは3年生ですが。
ヤスさん「そうですね、あんまりそんなの関係ないと思うので。」
中野さん「関係ないって感じですね!」
ヤスさん「でも一生敬語は使わせます。」
中野さん「そうですそうです。ため口にした瞬間、つまらなくなるんで(笑)」
ヤスさん「こいつがね、俺にため口使った瞬間、漫才めっちゃつまらなくなるんですよ!やっぱり、お客さんが見ていてすごく違和感を覚えるんでしょうね。『あ、中野がため口使ってる、あいつ調子乗ってるな』っていうのが出るのかもしれないね。」
―一回見てみたい気もしますけど…!
ヤスさん「嫌だよ!だったらもう俺が敬語使う方が面白いかもね(笑)『中野さんお疲れ様です!』っていうのを、逆にね。」
取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
いや~、いかがでしたか?
ナイチンゲールダンスへの取材中、相変わらず出待ちのファンみたいな態度になってしまった自分を反省中です…ごめんなパイレーツって感じです。でもだって憧れなんだから仕方ないじゃん!しかも優勝しちゃうなんて余計ファンになるだけじゃん!因みに、お二人とも前回の記事を読んでくださったとうことで、ファン冥利に尽きます…。
先週の木曜日・金曜日は一橋大学お笑いサークルIOKのライブを拝見し、その翌日の土曜日にはこの大会を見たわけです…おそらく人生の中で最も笑った三日間でした。(日曜日に開催されたNOROSHI選抜リーグまで見に行けたら完璧だったんですが、予定により断念…。)
本当に、大学生M-1グランプリは、とにかくアツい大会でした。
学生お笑いと言えど、大学生らしさやアマチュア感なんてほとんどありません。テレビやプロのライブを見ているのと変わらない、いや、それらを上回るような面白さ、勢い、発想…。青春の全てを笑いに捧げ、ネタ作り、ネタ合わせを重ねてきた学生漫才師たちのかっこよさを目の当たりにし、私も自分のやるべきことを頑張ろう!と励まされる思いがしました。
皆さんも是非、各大学のお笑いサークル・落語研究会主催のライブや、各所で開催されている学生お笑いの大会に足を運んでみてください!素敵な出会いがあなたを待っているはずです!
以上、大学生M-1グランプリ完全レポートでした!噂のそうせきゅんがお送りいたしました!
また、星の降る夜に!
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