渋沢スカラープログラム2期代表に嫌がらせをしました。
この記事をtwitterでリツイートした画面を見せると的あてが50円引きになります。
ぜひご利用ください!
こんにちは。編集長のたかたです。
先日、ヒトツマミのコンタクトフォームからこんなメッセージが届きました。
このツイートを見て連絡をくれたのでしょう。
【お知らせ】 ヒトツマミでは、一橋祭特集のコーナーで紹介させていただく団体を募集中です。気合の入った企画、奇抜な企画など、ヒトツマミを通して一橋生に宣伝しませんか?ご興味のある方はヒトツマミ内の「コンタクト」からご連絡ください! pic.twitter.com/3zBTb7pbrg
— ヒトツマミ (@hit_tsumami) 2015, 10月 13
いや、うん、とってもありがたいんですよ。取り上げさせてもらう団体探してたし。
でも正直、アーチェリー部の企画だけで記事書くのきつい。
普通に紹介するだけじゃ短くなるし、絶対読まれないし。
ということで編集部内で必死に考えて生まれたのが
「アーチェリー部の人におもちゃの弓矢で攻撃して的の気持ちを味わってもらう」という企画。
ダメ元で提案したところ、ダメでした。
必死に考えた企画が却下され怒りに沸くヒトツマミ編集部。
「だったら自分でかけよ!」という編集部員。
そうだ、自分で書いてもらおう!
メッセージを送ってくれた稲永くんはなんと渋沢スカラープログラム2期生(商学部の優秀層が集まるプログラム。詳しくはこちら。)の代表。
商学部2年の人なら多分おわかりでしょうが、必ず一番前の席で授業うけてうんうん頷いてるあの人です。
そんな人なら絶対レポートとか書き慣れてるはず。毎週1万字くらい書いてるんでしょ???
ということで今回稲永くんにお願いしたのは
「アーチェリー部の企画を3000字以上のレポート形式で紹介しなさい。」
という企画(嫌がらせ)です。
明らかにそんなに書くことがないであろうアーチェリー部の企画。
渋沢スカラープログラム2期代表の稲永くんはどうやって3000字書き上げるのか?
それではどうぞ。
なお、商学部っぽい頭よさそうな言葉はたかたが勝手に赤字にしました。
文中の数字は最後の参照の番号を表しています。
1)はじめに
このレポートは、第46回一橋祭での体育会洋弓部(アーチェリー部)の企画を紹介するものである。我々洋弓部はアーチェリーの体験ができる「的当て」と、参加団体のうちでも有数の味のバリエーションを誇る綿菓子販売店「わたしのわたがし2015」の2店舗を出店する。
オリンピック種目でもあるアーチェリーを体験できるのは、新歓期を除けばここのみである。今年大ヒットした超人気商品や、誰もが懐かしく思う珍品奇品など、豪華景品も用意している。両企画ともに当レポートとは比較にならないほど面白いと自負しており、ここまで読んで頂いた方は今すぐにブラウザを閉じて西キャンパス図書館前に来ていただきたい。
Figure 1:的当てブース(昨年度)[1]
2)アーチェリーの魅力
それでも読み続けるという根気ある皆様に、まずアーチェリーの面白さを紹介する。的当てに来ると、下記のような3種の変化があなたの生活を彩る。
①:自分に集中できる(以下3で解説)
②:景品で暇をつぶせる(以下4で解説)
③:有名人の気分を味わえる(以下5で解説)
高い集中を保って勉強に臨めばドシビ科目でAを確保する[3]ことも容易になるし、景品と戯れることで彼女がいない切なさにさいなまれる[4]事も無くなる。さらに有名人を投影して自分に自信を持てるようになれば、大きな大会に臨んでも自分のパフォーマンスを引き出せる。[5]
3)自分の時間
アーチェリーの魅力の真骨頂は、自分と向き合い、全力を引き出す瞬間を作れることである。自分が高校時代から足掛け4年半を捧げてきたのも、これに尽きる。
ブースでは部員が懇切丁寧に補助するが、試合になると射つのは選手一人。両者の最終的な点数のみによって勝敗が決まるため、良くも悪くも相手選手に点数が左右されず、自分のパフォーマンスが直に反映される。裏を返せば、努力した分だけ自分の成長が実感出来るのも確かである。バスケのフリースローのように、「毎回いつも通りにやる」という一見簡単そうで、しかし実は極めて難しいことを常に追い求めるスポーツがアーチェリーである。
そのため、高いモチベーションを保って最大のパフォーマンスを毎回発揮し、より高い得点を取るにはどう修正すべきかを考え、強靭なメンタルで平常心を保つといった繊細な種目だからこそ、上達して30m遠方(中央線1.5両分相当)から10点(CDほどの直径)に3分の1前後の精度で当てられるようになっても、的の中央部の黄色い部分に当たる快感は格別である。
的当てではこの快感を誰でも体感できるように、部員一同でお手伝いさせて頂く。
Figure 3:試合(50mの距離から36本、30mの距離から36本で総計720点満点)[6]
4)景品
的当て企画において、アーチェリー部は多種多様な景品が用意されていることで定評がある。去年は発売直後の新作Nintendo 3DSソフトやジバニャンの大型ぬいぐるみなど、ターゲットセグメントに応じた景品を設定した。一方で、的当てと言えば金賞は取れないと広く信じられている。例えば、町のお祭りでの射的やくじ引きには豪華商品が並んでいるが、取れるという保証がほぼ無いことは自明のものである。
しかし、私たちの的当ては比較的に容易に上位の景品が獲得出来る。去年は前述のジバニャンのぬいぐるみを初日2人目にいらした小学生のお客様に差し上げた。加えて、去年の特賞の9割以上がお客様の手に渡っている。
さらに今年は、楽天ブックスで今年度カレンダー売上ランキング1位を獲得し、上半期にヒット商品番付[7]にも食い込んだ松岡修造のカレンダーや、依然として強い人気を誇るご当地キャラクターの先駆けであるふなっしーの巨大クッション、ディズニーグッズなど多様なセグメントを想定した、選択的専門型の市場選択の事例である。
Figure4は10月下旬現在のふなっしーに関連するツイート数の推移と、それらが肯定的なものか否定的なものかの内訳を示したグラフである。株価同様、日足では振れ幅があるが、月足でみると安定して肯定的なツイートを獲得していることがわかる。もしここまでボラティリティが小さい銘柄があったとすれば、ファイナンスの観点からはウォーレン・バフェット[8]も驚愕の低リスク資産なのではないであろうか。
Figure 4:10月期のSNSへの「ふなっしー」を含む投稿(Yahoo!Japan リアルタイム検索)[9]
Figure 5:10月28日から29日のSNSへの「ふなっしー」に関連する投稿(Yahoo!Japan リアルタイム検索)[10]
5)自己充足感の向上
的当て企画の最大の効用は紛れもなくこれである。ロンドンオリンピックの男子個人、女子団体で日本がメダルを獲得して以降、テレビなどメディアにも取り上げられる事が増えている。世界大会や国体決勝がNHKで放送され、SMBCのオリンピック版CMに登場するなどスポーツそのものの特集もさながら、特番にも進出している。今年の正月特番ではロンドンの銀メダリストがモノレール1両分離れた所から切符を打ち抜いた他、春と秋のオールスター感謝祭では有名俳優が叙々苑の弁当争奪戦を繰り広げた。
即ちアーチェリーをすることでオリンピアン(Figure6)はおろか、心優しい産婦人科医の綾野剛(Figure7)の気分や、図書館を防衛している福士蒼汰(Figure8)の気分、ディズニーヒロインに扮した大島優子(Figure9)の気分にもなることが出来る。
ともすれば、欲求階層説の自己実現欲求(Maslow、1943)[11]を内包するERG理論(Alderfer、1969)[12]の成長欲求が満たされる可能性は極めて高いと予想される。
Figure 6:古川高晴(ウルトラマンDASH)[13]
Figure 7:綾野剛(TBSオールスター感謝祭)[14]
Figure 8:福士蒼汰(オールスター感謝祭)[15]
Figure 9:大島優子(メリダとおそろしの森)[16]
6)おわりに
上記のように、洋弓部の的当てブースにお越し頂くことで、自分のタスクに集中できるなり、一橋祭終了後も達成感の余韻に浸れる上に、有名人が番組内で体験している恍惚感に思いをはせることも出来る。倫理上の観点から他団体の皆様との統計的な比較は差し控えさせていただいたが、このような体験は他団体では味わうことが出来ない上、洋弓部のなかでも新歓期と一橋祭期のみと年2回しかない。新1年生と部員を除いた一橋生にとってはまたとない機会なので、西キャンパス図書館前、洋弓部の的当てブースへぜひ足をお運びいただきたい。
最後になったが、全日本アーチェリー連盟の安全規程[17]を鑑みて、一週間前まで度重なる記事内容の変更に応じてくれた編集長の高田に感謝するとともに、いくら渋沢スカラーの学生でも多数のレポートやプレゼンを抱え、一橋祭の準備と並行して一週間でレポートを書き上げようとするとこの程度の稚拙なレポートしか書けないことをお詫びして、このレポートの終わりとする。
的当てで、皆様をお待ちしている。
7)企画詳細
「的当て」、「わたしのわたがし2015」
主催:一橋大学洋弓部(アーチェリー部)
日時:3日間終日
場所:兼松講堂の西から図書館前にかけて
値段:的当て 一回200円(この記事のツイートをリツイートで150円)
綿菓子 プレーン100円
味付き150円
特大サイズ+50円
天候:雨天決行(テントの中なので大雨以外は濡れません)
責任者:稲永 大信(商学部2年)
洋弓部ホームページ:http://hit-arc.main.jp/
一橋祭用Twitter:https://twitter.com/mywatagashi2015
8)参照
[1]著者私物、撮影協力:洋弓部部員
[2]著者私物、撮影協力:洋弓部部員
[3]ヒトツマミ 【予告編】「意識高いエリア」で授業をうけ続けるとGPAはどれくらい上がるのか調べてみた (一橋大学広告研究会HASC、2015年) http://www.hascuration.com/2015/10/12/%E4%BA%88%E5%91%8A%E7%B7%A8-%E6%84%8F%E8%AD%98%E9%AB%98%E3%81%84%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A2-%E3%81%A7%E6%8E%88%E6%A5%AD%E3%82%92%E3%81%86%E3%81%91%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%A8gpa%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%8C%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%84%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F/
[4] ヒトツマミ 一橋祭で橋男の生態が明らかに!「恋する橋男の恋愛学概論」インタビュー (一橋大学広告研究会HASC、2015年)http://www.hascuration.com/2015/10/28/%E4%B8%80%E6%A9%8B%E7%A5%AD%E3%81%A7%E6%A9%8B%E7%94%B7%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%85%8B%E3%81%8C%E6%98%8E%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AB-%E6%81%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E6%A9%8B%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%81%8B%E6%84%9B%E5%AD%A6%E6%A6%82%E8%AB%96-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC/
[5] ヒトツマミ 意識のテッペン調査隊 第二回 戸田啓太インタビュー (一橋大学広告研究会HASC、2015年)http://www.hascuration.com/2015/10/04/%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%9A%E3%83%B3%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E9%9A%8A-%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%9B%9E-%E6%88%B8%E7%94%B0%E5%95%93%E5%A4%AA%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC/
[6]著者私物、撮影協力:洋弓部部員
[7] 日経MJ 2015年6月10日1面
[8] 「アングル:薄れるバフェット氏の神通力、保有銘柄が減収」(ロイター、2015年5月1日) http://jp.reuters.com/article/2015/05/01/berkshire-buffett-idJPKBN0NM3JW20150501
[9] 2015年10月29日現在の検索結果。
[10] 2015年10月29日現在の検索結果。
[11] A. H. Maslow (1943) “A theory of human motivation” from Psychological review, 50(1943), pp. 370-396
[12] Clayton P. Alderfer (1969) “An Empiral Test of New Theory of Human Needs” in Organizational Behavior and Human Performance 4, 142-175
[13] Twitter (@keihanrailway5、2015年1月1日) https://twitter.com/keihanrailway5/status/550611597270331393
[14]「オールスター感謝祭 スパイダーオルフェノク(綾野剛)とフォーゼ(福士蒼汰)のアーチェリー対決(Naverまとめ、2015年10月3日) http://matome.naver.jp/odai/2144387281209331601
[15] Twitter (@Akiy_46_Plus、2015年10月3日) https://twitter.com/Akiy_46_Plus/status/650280317480124417/photo/1
[16] 「AKB大島優子、恋の也はおあずけ『まだまだ大丈夫』」(OLICON STYLE、2012年7月15日) http://www.oricon.co.jp/news/2014336/
[17] 全日本アーチェリー連盟 安全規程 -アーチャーの安全マナー- (2010年11月1日) http://www.archery.or.jp/federation/regulation/safty/
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