「一橋生×表現」横断ウルトラインタビュー~コギト編~

「この国立で演劇やっててよかった」


久々に風邪をひきました、噂のそうせきゅんです。

風邪をひいたというのは言い訳なのです。

今回の記事、実は水曜日あたりに公開予定だったのであります。

 

 

なぜなら!!!!!

コギト・オケアノス・IOKイベントが今週目白押しだっていうのに、知られていなさすぎるから、みんなに知ってほしい!というのが元々の趣旨だからです。

 

7/7~7/9にかけて絶賛上演中であるコギトさんの「赤い泉のほとりの夢」

7/7に開催されたIOKさんの学内ライブ「麦茶のチャチャチャ」

7/9開催のオケアノスさん番組発表会「オケアノサーカス」

 

いや、目白押しすぎるでしょ!!!なんならかぶりすぎ!!!もはやちょっとしたフェスじゃん!!!

 

 

ところで諸君!「表現」みたいなことしてる大学生って、ちょっと恥ずかしいよね、なーんて思ってないだろうな?

実はアツい思いを秘めて表現と向き合っている、めちゃくちゃ面白い人たちがいるんです!!知らないなんて、観に行ってないなんて、もったいないんです!!

 

 

はい、今回のテーマは「一橋生×表現」です。

 

 

劇団コギトさん、放送集団オケアノスさん、お笑いサークルIOKさんに、「一橋生なりに表現をすること」というテーマをベースに、大横断ウルトラインタビューを刊行しました!

「横断」というだけあって、他の表現方法と自分のやっていることを比べてみてもらったり、互いのサークルにぶっちゃけ聞いてみたいことを調査してみたり、バチバチです!?

 

 

第1回の今回は、劇団コギトさんにフォーカスを当てていきます。

コギトさんの公演を見に来るのは他大の演劇サークルの人ばかりで、なかなか一橋生のお客さんが来ないらしいです!もったいない!!

 

今回インタビューを行ったのは、「赤い泉のほとりの夢」の脚本・演出を手掛ける青木さん。実際に脚本を書き、また舞台の方向性や世界観を決定づける演出の役割を担う中で、一体何を思うのか!

 

というわけで、この記事を読んでから劇を観に行ったらより面白いと思います、さっそくいってみましょう。

 


――よろしくお願いします。最初に、演劇を始めたきっかけを教えてください!

 

「高校の時に演劇部の友達がいたのですが、その手伝いをしたのがとても楽しくて、大学に入ってから始めた感じです。」

 

――結構、脚本を書いたり演じたりというのは難しいことだと思うのですが、すんなりとはじめられたんですか?

 

「そうですね。コギトって、オリジナルの脚本を皆が書いてくるんですよね。身の回りの近い人たちが自分たちでどんどん書くので、書き始める最初のハードルが、低いって言うのも違うかもしれませんが、やってみよう!という気になりやすい環境だと思います。最初の一歩は踏み込みやすいかもしれないですね。」

 

――そういう風土があるのは素敵ですね。高校演劇だったり、プロの演劇だったり、色々な演劇があると思いますが、大学生として演劇をやる良さというのはありますか?

 

「高校演劇はやったことがないのですが、学生演劇で良いなと思うのは、生活をかけてやっていないことですかね。プロの方の場合はお金が関わってきて、そのお金がお客さんへの責任だ、と言う方もいて。生活とかお金がかかっていなくて、ただ作りたいものを作れる、色々なストレスを感じずに演劇を生き生きと純粋に楽しめているかな、と思います。」

 

 

 

――では、大学生というくくりからもう一歩踏み込んで、一橋生らしさを感じることはありますか?

 

「どうなんですかね……。一橋自体、演劇人口が多いわけではないんですよね。英語劇メインのひとつださんはいますが、小平で活動しているので、国立でやっているコギトとはなかなかつながりもないんです。だから、他の大学など外を見ていると、一橋は良くも悪くもあまり広がりにくいのかなと感じます。国立というちょっと離れた場所っていうこともありますし。僕なんかはそれでいいのかな、と思っているのですが、後輩の中には『それではダメなのかもしれない!』ということで外の学生演劇祭に参加したりする人もいます。色々な考え方の人間がいて、楽しくやっていますね。一橋生だからどうだ、というより、一橋なりの広がりにくさを感じることはあります。」

 

――一方で、一橋だからこその、国立だからこその強みもありますか?

 

「一橋生ということで、僕たちは国立で劇をやっています。それで、一橋生だけじゃなくて国立の人にすごく支えられてるなあと思います。国立の人って意外とコギトの名前を知ってたりするし、一橋祭の公演を毎年楽しみにしてくださってる方もいる。当日声をかけて来てくださる方もいる。この国立で演劇やっててよかったと個人的に思います。一橋生も、地域の人も、すごく暖かいお客さんなんです。いろいろな人にすごくよく応援してもらってます。」

 

――続いて、他の表現方法を考えた時に、演劇だからこその強みというのはありますか?

 

「ありきたりかもしれませんが、僕たちはお客さんの目の前でやらせてもらっているので、お客さんと同じ空気を体感できるのがすごくいいと思っています。僕たちがたとえ拙いことをしていても、お客さんとの空気の中で僕たちのやっていることも変わることはよくあって。言葉ではあまりうまく表現できない、とても不思議な感覚でなんですけど、客席の空気が舞台上まで伝わって来ることもあるし、逆に僕たちは自分たちの空気を客席に伝えようと思ってやっているし。舞台上の人とお客さんが同じ景色を見ているな、と感じることがあって、それを感じられるのは演劇の強さですね。」

 

 

 

――では、オケアノスさんからの質問に移ります。「表現力(特に役になりきり自然な演技をする力)を鍛えるために行っている練習はありますか?」とのことですが。

 

「そうですね……実際に稽古をする以外の時間に、一生懸命役の背景について考えるというのはありますね。脚本を書いた人の『こういうことを意識して書いた』という話を聞いたら、そのことについて調べてみたり、その役がやっていることを実際にやってみたりする人もいますし。それぞれに舞台下ではいっぱい考えて、いざ舞台に上がって演技をする時には、今まで考えてきたことを出そうと考えるのではなく、相手の演技、言ってきたことにただ反応するというのが大事ですね。舞台に上がるまでにたくさん考えてきたのだから、にじみ出るものがあるはずなので、舞台上ではあまり考えないで自然にいこうね、というのはよく言われています。僕は結構、作・演出をメインにやらせてもらっていて、最近まともに役者側をやっていなかったので、役者によりそえていないのではないか?という不安を感じることもありますけどね。」

 

――なるほど、たくさん考えて考えて、舞台上での自然なやり取りが生まれるのですね。では最後にIOKさんから、「お笑いのネタは数分のものが多いが、長い劇を書く大変さはどのようなものですか?どうやって書いているんですか?」

 

「そうですね……普段から観ている劇は短くても30分以上はありますし、逆に4分とかで収めるっていうのがすごいと感じますね。そうですね……人それぞれ書き方はあると思いますが、僕は何かテーマや気になる物事があった時に、さらにこういう景色が広がっていたら、こういうシーンがあったらいい気がする、というアイデアがいくつか集まっていくというか。最初に用意したイメージから膨らませていく感じですね。あとは、登場人物を増やしていったり、時間軸や場面を増やしていったりすることで長いものになっていきますね。」

 

――貴重なお話、ありがとうございました!

 

 

 


 

劇団コギト 2017年度7月公演 『赤い泉のほとりの夢』
作・演出 : 青木文太朗       

「どこへだって行ける、そう言ったよな」

若者達は正直に生きた。必死に生きた。ただそれだけだった。
かつて国を支えた森田鉱山が閉山を迎えた。生活の変化への憧れや諦め。

様々な想いが交錯する中、一人の男が泉に釣糸をたらす。
泉の色は、まだ澄んでいた。

7/8 14:00~,18:00~

7/9 14:00~,18:00~

*開場は開演の30分前となります。
*上演時間は約70分を予定しております。
◆料金 入場無料(カンパ制)
◆会場 一橋大学西キャンパス学生会館1階演劇練習室

 

 

 

 

記事を読んで少しでも興味を持った方は、足を運んでみてください!!!そうせきゅんも明日見に行く予定です、楽しみ。

 

 

以上、「一橋×表現」横断ウルトラインタビュー、コギト編でした!オケアノス編につづく!

 

 

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