優雅な休日のススメ。吹奏楽団サマーコンサートに行こう。
こんにちは、蛮勇亭にゅーとんです。
今回は7月にサマーコンサートを控えている吹奏楽団3年の林さんにお話を伺って来ました。
コンサート曲目の魅力紹介から作曲家への悪口(?)、吹奏楽団の恋愛事情まで盛りだくさんの内容でお届けします!
林さんの曲紹介があまりに上手で見事惹きこまれた私は現在Youtubeで紹介された曲を聴きながらこの記事を書いています(笑)
↑本番2週間前に行われたリハーサルの様子。(撮影:T. Yagi)
もくじ |
・サマーコンサート 曲紹介
・楽団紹介
・【番外編】吹奏楽団の恋愛事情ってどうなの?
サマーコンサート 曲紹介 |
何を隠そう、この記事はサマーコンサートの宣伝用なので(笑)何はともあれ、まずは曲目紹介から始めます!
--今日はよろしくお願いします。
林「よろしくお願いします。」
--いきなりですが、正直クラシック好きじゃないと“吹奏楽団のコンサートに行こう”と思うのは難しいと思うので、そういう方も惹きつけるような曲目紹介をお願いします!
林「3部構成になっていて、1部がクラシック、2部がポップス、3部がメインでちょっと長めのクラシックの曲を演奏します。
クラシックは、日本人の樽屋雅徳さんという方が作曲された“マードックからの最後の手紙”という曲がオススメです。この曲はタイタニック号の航海士だったマードックという人が家族に向けて毎日書いていた手紙からわかる気持ちだったり、あとは最後で船が沈むときの情景が描写されています。」
--面白そうですね。
林「樽屋さんはかなり有名な作曲家なのですが、正直クラシック好きからはあんまり好かれていないんですよ(笑) コスパがいい曲が多くて。どういうことかというと、すごく綺麗に聞こえる曲なんですけど、すぐ綺麗に吹けちゃうので追求しがいがないんですよね(笑) なので僕はあまり好きじゃないんです……(笑)」
※あくまで個人の見解です、ご了承ください。
--どういう気持ちで演奏されるんですか?(笑)
林「やる側としては好きじゃないけど、でもやっぱりめちゃくちゃ綺麗だな、と思います。今回のタイタニック号の曲だと、曲調が色々変わっていって、始めはタイタニック号が完成して船出する場面があって、次にダンスをする部分に変わっていくのですが、始めのところを聞いていると“あ、今船出した!”ってわかって、ダンスのところはワルツっぽいリズムになるので、“今こういう感じでダンスしているんだろうな”っていうのがわかりますね。」
--第2部のポップスだとどんな曲がオススメですか?
林「ポップスだとレ・ミゼラブルの“「レ・ミゼラブル」メドレー”という曲(C-M.シェーンベルク作曲、M.ピータース編)がおすすめですね。やっぱりレミゼが好きな人だと、“映画で見たあのシーンのあの音楽が!”となると思います。
あとは“Move on”(KZSHIN作曲、真島俊夫編)という報道ステーションのスポーツコーナーで使われている曲もやります。なので、ポップスだと何かしら知っている曲があるんじゃないでしょうか。」
--知っている曲があると聴きやすいですね。第3部についてはいかがですか?
林「“吹奏楽のための第2組曲”(A. リード)をやります。キューバやスペインのラテン系の4つの音楽を集めて構成されたもので、聞いていて本当に楽しいです。ノリノリな感じでアツいんですよね。リードという作曲家は吹奏楽界では偉大な人なのですが、その人が残した中ではかなりの評価を受けていて。ぜひ聞いていただきたい一曲ですね。」
↑取材を受けてくれた林さん。生協感満載ですみません……(笑)
楽団紹介 |
--では続いて吹奏楽団の紹介をお願いします。
林「正式名称が“一橋大学津田塾大学吹奏楽団”というめちゃくちゃ長いもので、基本HTWOの略称で呼んでます。WOというのは、吹奏楽団を英語でWind Orchestraと呼ぶことから来ています。
実は歴史が長くて、体育会應援部で楽器を吹いていた人たちが“吹奏楽しようぜ”と言い出して1977年に分離して、そうしてできたのがこの楽団です。
練習を津田でやっているので、一橋生にはあまり馴染みがなくて、オケと勘違いされることが多いのですが、違うということを強く言いたいです(笑)」
--一橋生と津田生の比率はどれくらいですか?
林「だいたい1:2で、津田生が多いですね。うちの楽団はインカレで、どんな人でも受け入れているので東京学芸大とか、東京外語大とか、東京女子大とか……あとは国立に住んでいる埼玉大生とか!
色んな大学の人が集まって合計110人くらいいます。サマーコンサートは4年生が就活でいないので、実際演奏するのは90人くらいです。」
--男女比はどれくらいですか?
林「1:3で、女子が圧倒的に多いですね。」
--他大生がいることの良さはなんですか?
林「一番は知り合いが増えることですね。あとは自分の趣味に合う人が絶対にいて、友達が作りやすいところですね。例えば、“キャンパスの東西間の横断歩道をバク転で渡りたい”と思ってバク転の練習をしている一橋生がいて。ありえないじゃないですか(笑)」
--ちょっと想像つかないですね(笑)
林「でもそれに賛同して一緒にバク転の練習している子がいるらしくて……(笑) そういう変なところでも分かり合える人がいるというのは大きいと思います。」
※実際にやるときがきたらぜひヒトツマミに取材させてください!でも交通法は守りましょうね!!
林「大学関係なく和気藹々とした雰囲気で活動しています。」
--練習はコーチの方などは呼んでいますか?
林「全体としては“師匠”というあだ名で僕たちが呼んでいる常任指揮者(プロのトロンボーン奏者)の先生が月に1、2回見に来てくれます。
あだ名の由来がちょっとよくわからないのですが、どうやら初期の頃の幹部の方たちが師匠のコンサートに行ったときに、トロンボーンのソロを師匠じゃなくて他の方がやっていて。それを見て幹部の方達が“なぜ我らが師匠は吹かないんだ!”と怒ったらしく、それからずっと“師匠”と呼ばれているようです(笑)また、パート毎に外部トレーナーの方に見て頂くこともあります。」
↑同じくリハーサルの様子。”師匠”が指揮をとっています。(撮影:T. Yagi)
--練習は具体的にどんな場に向けてやっていますか?
林「サマーコンサートと冬の定期演奏会がメインですね。小さいコンサートを内輪でやったり、KODA祭や一橋祭でもアンサンブルを演奏しています。月・水・土の週3日、演奏会に向けて練習しています。
僕たちは大きなコンクールには出ていないので、比較的自由にできるところがいい所だと思います。コンクールに縛られない分、初心者が活躍しやすくて、1学年にだいたい2,3人はいます。
でもコンクールには出ていなくても、多摩地区の中ではレベルの高い方だと言われているので経験者も十分やりがいを感じられると思います。」
--演奏していて楽しいと感じるのはどんなときですか?
林「ありがちな回答なのですが、やっぱり音が合ったときですね。一つの曲がはじめは難しくて全然できなかったのが、演奏会直前だと音が合うようになってきて、“ここまで来たか!”って感じる瞬間は嬉しいですし、その感覚をみんなで共有できるのは気持ちいいですね。」
↑吹奏楽団の皆さん。練習頑張ってください!
--一つの演奏会に向けてどれくらい前から準備を始めていますか?
林「サマーコンサートだとだいたい4,5ヶ月前に始めますね。5ヶ月前に楽譜が配られて、練習スタートが4ヶ月前くらいですね。」
--かなり長い時間をかけて作り上げているのですね。では最後に、もう一度サマーコンサートの魅力を教えてください!
林「クラシックに興味がなかったら“行きづらいな”と感じると思いますが、入場無料で兼松講堂でやっていて、ふらっと来ていただいても全く問題はないので、ぜひいらしてください!
あと曲目以外の魅力だと、指揮者による違いですね。さっき紹介した“師匠”の他に学生指揮者がいて、同じバンドでも指揮者によって音が変わるので、そういうところも楽しんでいただけたらと思います。」
--同年代が指揮者をしているのは新鮮ですね。
林「そうですね、一橋生だと3年が担当しています。あとは、開場から開演までの30分間に“前座アンサンブル”という有志で集まったメンバーの演奏もあるのでこちらもおすすめです。アンサンブルだと知り合いがいたら見やすいですし、ミスをしたのもわかりやすいですし……(笑) そういうのも楽しんでいただけたらと思います!」
↑個人に注目して見てみるのも面白そうですね!(同じくリハーサルの様子。撮影:T. Yagi)
【番外編】吹奏楽団の恋愛事情ってどうなの? |
ここまで林さんがコンサートの魅力などをすごく綺麗にまとめてくださったので入れるか迷ったのですが、まぁヒトツマミなのでアホらしさは忘れてはいけないですからね(笑)
最後にちょこっとお届けします!
--吹奏楽団は男女比1:3ということでリア充感溢れるサークルなのですが……
林「でたでたでた!そういうイメージありますよね!(笑)」
--実際橋男はどうなんですか?(笑)
林「うーん……まぁ付き合ってるのは5割くらいじゃないかな、橋男だと。僕は今いないです。」
--お休み中ですか?(笑)
林「はい、お休み中です(笑) でも吹奏楽ってみんなで演奏するので、別れたあとがめんどくさいんですよ〜(笑)とある団員の話で、 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯っていうことがあったり……。」
※めちゃくちゃ面白いエピソード教えてもらったので、詳しい話は直接聞いてみてください(笑) ちなみに○の数は適当です。
林「みんなが思っているほどリア充率は高くないですね。男女比には恵まれていても橋男はそれを活かせず……(笑)」
--なるほど……コンサートはもちろん、恋愛面も(笑)頑張ってください!本日はありがとうございました。
林「ありがとうございました。」
いかがでしたか?
私自身は正直クラシックには今までそこまで興味がなく、兄が所属しているオーケストラの演奏会で何度も爆睡してしまっている身なのですが(笑)林さんの曲紹介はすごく面白くて惹きこまれました。
今までクラシックにはあまり興味のなかった方も、少しでも興味が沸いたら行ってみることをオススメします!
以上、蛮勇亭にゅーとんでした。
この記事をシェアしよう!
あわせて読みたい