春休みだから引きこもりたい。
大学生の長期休暇といってまず真っ先に思い浮かべるのは、麗らかな青空の下、精力的に活動する爽やかな若者の姿だった。
ここぞとばかりにシフトを大量に入れ労働に明け暮れる学生もいれば、留学先での毎日を謳歌している学生がいる。資格や研究、あるいは趣味や、もしくはそうではないくだらない何かを極めようとする学生がいる一方、自身と向き合い就活に集中する学生もいるだろう。どうしようもなくばかばかしい遊びに、今しかできない楽しみに、全力で取り組む学生がいるだろう。
そこに共通するのは、綱渡りのように危なっかしい道のりをときに危なっかしくつまずきながらも、怪我なんてものともしない、底抜けに明るく、自身を信じて疑わない、溢れんばかりの活力と未来への確かな期待を備えた姿である。
『書を捨てよ、町へ出よう』とエッセイのタイトルに記したのは寺山修二であるが、彼の描く若者の姿もまた、溢れる体力と思考を持て余して外に飛び出し、空想一つで鮮やかに世界へ反抗して見せる、若く、雄々しく、ともすれば恐れ知らずな青臭い姿であり、これに憧れ共感する学生の気持ちもよくわかる、というものだ。
永遠に続くんじゃないかとも思われる、2か月という長い長い時間。
そう、今だったら、自分はなんだってできそうな気がする。
そんな感覚は、よくわかる。
わたしだって2月3日の放課後に心のどこかで確かに感じていた、「大学生の長期休暇」に対する根拠のない絶対の信頼と希望。
そして、1か月。
二転三転七転八倒紆余曲折。
今思うことは、ただ一つ。
「春休みだから引きこもりたい。」
至言です。
というわけで、どうもみなさんこんにちは。
春休み順調に溶けてる系ライターのOBAです。
わたしが本日みなさんに言いたいことは、ただ1つ。
「春休みだから引きこもりたい」
以上です。
だって冬じゃん、外寒いじゃん。
学校行かなくていいんだよ。
折角の休み、休もうよ!です。
以上です。
外は寒く仄暗い空。ゆるゆると春を待ちつつ、ガラス越しのうららかな日差しを浴びながら着る毛布を装備して、白湯片手に引き込もる。
最高です。
さて、角川文庫版『書を捨てよ、町へ出よう』初版が発行されたのは、1967年3月10日のことですが、2017年2月〇日を生きる私たちは、これとともに潔く引きこもることとしましょう。
写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)[ photo すしぱく ]
スマホです。
本日は「春休みだから引きこもりたい」に共感する画面の前のあなたのための、お家でおひとりさまを満喫するスマホアプリ概論をお送りします。
引きこもりステップ1:普段読めない本を読む |
冒頭で触れるにあたって『書を捨てよ、町へ出よう』を手に取ったのですが、その時はたと気づいたことがあります。
「最後に本読んだの、いつだっけ?」
半月前?いや、今学期レポートなかったし、もしかしてもっと前?
そういえば積読雑誌が先月号(字余り)なあなたにご紹介したいアプリがこちらです。
本のアプリStand
Apple https://itunes.apple.com/jp/app/bennoapuristand/id937250629?
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=co.standbk.droid.stand&hl=ja
HP https://standbk.co
一言で表すと、本版Pinterestです。
使い方は簡単。
TwitterかFBで登録すればOK。あとは新着を流れてくる表紙を延々と眺めては「読みたい」に加えるもよし、本棚代わりに読んだ本を記録するもよし、コメントを書き込んでみたりフォローしたりするのもご自由にどうぞ。という感じ。
ときめきます。
これならスマホのメモ帳の奥底に眠っていた「気になる本」リストを管理できそう。
オススメです。
引きこもりステップ2:たまには心を動かしてみる |
「ひとりぼっち惑星」というスマホゲームをご存知でしょうか。
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tokoronyori.hitori&hl=ja
わたしの周りでも、やっていた子がちらほら。
Twitterで拡散されたことで話題になったそうです。
「これ、知ってるし」と画面の前でどや顔したそこのあなた、今回ご紹介するのはこれではありません。
こちら、
からっぽのいえ
Apple https://itunes.apple.com/us/app/karapponoie/id1199867002?mt=8
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tokoronyori.myhome&hl=ja
です。
「ひとりぼっち惑星」と同じ作者さんの新作だそうです。
ストーリーは、家庭用汎用性ロボットRJ6388265が、もう人が住んでいない「からっぽのいえ」を守る、というシンプルなもの。
それだけなんだけど、でもそれだけじゃないんです。
家庭用汎用性ロボットRJ6388265の記憶媒体は容量が限られており、家を守るためのアップデートをすることで、過去の家主との記憶がどんどん失われていくのです。
切ない。
やり始めて早数日。
ちょっと泣きそう。
多くは語りません。いいからやって。
引きこもりステップ3:つながることをやめてみる |
突然だけど、ねえ、twitter開いてない?
この記事を読んでくださっている方の多くはTwitterやFBからリンクを飛んできてくださってると思うんですが、それを承知でひとこと言わせてください。甘い。キミたち甘いよ。
真の引きこもりは、コミュニティとの接続を完全に立たなければいけないのです。
真の引きこもりは、コミュニティとの接続を完全に立たなければいけないのです。
大事なことだから2度言いました。
けれどもTwitterがないと生きていけない、そんなあなたに新しいSNSをご紹介したいと思います。
つながらないSNS -ilka(いるか)
https://itunes.apple.com/jp/app/tsunagaranaisns-ilka-iruka/id643541976?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jakkrokk.ilka&hl=ja
いわば、完全匿名Twitter。
フォロー/フォロワー関係がなく、完全ランダムでTLが更新されてくというスタイルのSNSです。
普段はつぶやかない愚痴を吐き出すもよし、かわいいことつぶやいてみることもよし。
※ただし深夜に使うことはおススメしません。
深くは聞かないでください。以上。
さてさて、いかがでしたか。
「折角の長期休暇、有意義に過ごしたい」
「充実させたい」
「全力で楽しみたい」
時間もお金も、今までのいつよりも潤沢にある大学生の長期休暇。やりたいことではちきれそうで、やれることもたくさん増えて。
でも、ハイティーンよろしく体力が有り余ってない私たち大学生には、楽しむための「充電期間」もやっぱり必要なのです。
だから、毎日毎日寒空の下で頑張るあなたにも、たまには家に籠って、窓辺でゆっくり春を待つ日があってもいい。
それは、バイト三昧のあなたにも、留学準備に追われるあなたにも。
サークル活動が忙しいあなたにも、就活真っただ中のあなたにも。
以上、毎日を全力で楽しみ頑張るあなたに贈る、スマホ「で」の充電方法でした。
この記事をシェアしよう!
あわせて読みたい