【ラッパー学概論】日本一熱いラッパー、CIMAの魅力に迫る。

MCバトルを知らないあなたに。


 

こんにちは。「埼玉生まれ埼玉育ち。ラーメン好きな奴とは大体ともだち。」が信条、ライターのぽんぽこマウンテンです。

 

 

 

 

 

さて、今回は

 

 

 

 

ジャパニーズヒップホップ

 

 

 

 

についてコラムを書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

この冒頭は「日本人ラッパーだいたい高学歴説」を立証してみた。サンプリング(マネ)をしてみました。

 

サンプリング……過去の曲や音源の一部を引用する表現技法のこと。MCバトルでもよく見かけられる。

 

 

ヒトツマミには何百もの記事がありますが、その中でも継続して閲覧ランキング上位にランクインし続けているヒトツマミ最強記事です。

 

 

ぜひこの機会にこちらも読んでみてください!!

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、最近はテレビ朝日の「フリースタイルダンジョン」や、「高校生RAP選手権」などで確実に、着実にラップブームが到来しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、未だに

 

ラッパー=怖いひと、ギャング、入れ墨、たばこ

 

といったネガティブなイメージを皆さんは持っていませんか?

 

 

 

 

 

 

しかも

ラッパーなんてあばれる君くらいしか知らないし……

 

 

 

 

そんな方のために、今回はMCバトルとは何かを説明します。

 

その後、それが実際にどのようなものなのかを、僕の大好きなラッパーのバトルを交えてご紹介します!!

 

MCバトルとは?

 

MCバトルとは、DJが流すビートに、MC同士が小節ごとに即興の歌詞を用いてラップをし、お互いのスキルを競い合います。

 

 

勝敗は即興性内容ディスフロウアンサーなどを総合して判定されます。

 

 

 

 

 

ちょっとなに言ってるのかわからないですよね。

 

 

まずMCバトルでよく使われる用語を説明していきます! 

 

 

 

即興性……いかに型にとらわれず、その場で思った言葉でラップができるか。アドリブといったほうが解りやすいかもしれません!

 

 

内容……歌詞が全体として筋が通っていて、説得力があるかどうか。

 

 

ディス……相手を罵倒すること。MCバトルの真骨頂ですね!

 

 

フロウ……歌い方、ビートへの乗せ方、言い回しのことをいいます。

 

 

アンサー……相手がしたラップの内容を踏まえた上で、それに答えること

 

 

……同じ音を繰り返すことで、強弱をつけたりリズミカルにすること。ライムともいいます。

 

 

実演してみましょう。

 

 

yo-yo-♪

 

お前がレペゼン一橋

 

所詮は無理して挑むガキ

 

お前の時代はそう、ひと昔

 

こんなワックMC魅力なし!

 

 

レペゼン……REPRESENTの略。〇〇代表。

ワック……ださい、下手。

 

 

 

 

こんなこと言われたら泣いちゃいますね。

 

 

この例だと「ひとつばし」の母音で歌詞の言葉を揃えています。

 

ひとつばし→Hitotsubashii o u a i

いどむがき→idomugakii o u a i

ひとむかし→hitomukashii o u a i

みりょくなし→miryokunashii o u a i

 

 

このようなディスりあいを、大体8小節で2~3ターンずつ交互に行いますが、16小節で行われる場合もあります。

 

MCバトルの流れ

 

 

1,じゃんけんをして、先攻か後攻を選ぶ。

 

見た目がいかついラッパーでもじゃんけんはします。

 

MCバトルは後攻が有利とされているため、先攻を選ぶと「おお~~~!」ってなります。

 

 

2,バトルビートを流す

 

即興のバトルでもリズムキープは必須なので、ビートを確認する時間が与えられます。

 

 

3,バトル開始!

 

二人のラッパーが互いにディスりあいます

 

 

4,勝敗を決める

 

現場の観客の歓声の大きさで決まったり、審査員の多数決で決まったり、どちらも取り入れられたりと、そのイベントにより基準が異なります。

バトルがほぼ互角のときは延長戦になることもあります。

 

 

 

 

……どうでしょうか?

これで皆さんも、大体のバトルの流れは把握できたのではないでしょうか。

 

 

それでは次に、僕の大好きなラッパーをご紹介します!

 

 

 

 

 

 

その方は……

 

 

 

 

 

 

沸騰ライムファイターこと、

 

CIMA(シーマ)さんです!!!!!!

 

(以下、敬省略)

 

 

CIMAとは

 

1988年生まれ、兵庫県出身のラッパー。

Trashと共にBoil Rhymeとしても活動。

またHIDADDYプロデュースのアパレルショップ・一二三屋に勤務している。(KAI-YOUより。)

 

 

 

 

 

そんなCIMAのラップスタイルは、

バイブスがとにかく熱い。熱すぎる。

熱韻スタイルなのです。

 

バイブス……ノリや気合、テンション。

 

 

芸人で言ったら、

テンション高めに体を張ったギャグを連発するサンシャイン池崎みたいな感じですかね。

 

 

 

……ノリに乗ってるって意味です!

 

全国のCIMAファンの皆さん本当にごめんなさい。

 

全国のサンシャイン池崎のファンの皆さんもごめんなさい。

 

 

 

 

 

そんなCIMAの熱さがひしひしと伝わるMCバトル3本ご紹介します。

 

CIMAの空前絶後のフリースタイルに夢中になること間違いなしです!

いええーい!

 

 

CIMAの激熱バトル3選

 

 

【CIMA VS 輪入道】

 

 

まず一本目

 

AmebaTVで2016年の大晦日に放送された「フリースタイルダンジョン東西!口迫歌合戦」での、試合です。

 

お相手は輪入道さん。

なんと日本一のMCを決める大会、KING OF KINGS 2016の準優勝者です。

 

 

試合は3分50秒あたりから始まります。

 

めちゃくちゃかっこよくないっすか!!!

 

 

ちなみにはじめの方で、「輪入道」と「野球帽」で韻を踏んでるのですが、「野球帽」につられて「わにゅうぼう」って言っちゃってるのが、かわいくて個人的に好きです。

 

 

 

 


 

 

【CIMA VS R-指定】

 

 

続いて二本目

 

お相手はR-指定

日本一のMCを決める大会、UMBで前人未踏の三連覇を果たした絶対王者です。

 

 

いやあ、かっこいい。

 

 

ちなみに、「トカゲの足」と「モハメド・アリ」で韻を踏んでるのですが、「モハメド・アリ」につられて「トカゲノアリ」と言ってます。

 

CIMAにはこういう癖があるんですかね。(笑)

 

まず切ってもジタバタするのは、トカゲの「足」じゃなくて、「尻尾」ですね。

 

 

 

 

 


 

 

【CIMA VS KEN THE 390】

 

 

最後の試合

 

お相手はKEN THE 390(ケンザサンキュウマル)

早稲田大卒の高学歴ラッパー。論理で攻めます。イケメンMC。かっこいい。

 

CIMAとはスタイルが対極的(失礼)ですが、このKEN THE 390に対しても熱々ライムは止まりません。

 

40秒あたりから見ると、バトルの流れがよくわかると思います。

 

これぞまさにスタイルウォーズです!

 

高学歴をぶっつぶすアングラ感が最高です。

 

 

スタイルウォーズ……異なるスタイルのラッパー同士のバトルのこと。

 

アングラ……アンダーグラウンドの略。メジャーではないこと。

 

「太陽は西から昇る」のところが大好き。

 

 

 

 

 


 

 

いかがでしたか?

 

MCバトルというものは、韻を踏むだけでは勝てないということが分かったかと思います。

 

即興性内容ディスフロウそしてバイブス

 

すべてがMCバトルで勝利するためには必要なのですね!

 

 

 

 

これでもし、あなたがラップ好きなひとに会ったら、

 

「おれ(あたし)CIMAのバイブスが大好きなんだよね~。」

 

って言うことができます。

 

そのひととは一瞬で仲良しになれるでしょう!

 

 

 

 

 

また、音源(ラッパーが出している曲)もかなりかっこいいので、ぜひチェックしてみてください!

 

 

 

バトルのときと声が違いますよね!

 

 

また、BOIL RHYMEは2005年冬、CIMAと、TRASH(トラッシュ)、DJ-BOO(ブー)で結成されました。

 

こちらの音源も是非!!

 

CIMAを襲った悲劇

 

ところで、ぼくは2017年1月8日に行われたKING OF KINGS 2016(KOK)という日本一のバトルMCを決める大会を実際に観に行ってきました!

 

CIMAもこの大会に出場する予定だったので、応援するつもりでした。

 

CIMAの初戦のお相手はGADORO(ガドロ)

人気急上昇中の実力派MCです。

 

 

 

これは燃える!!そう確信しました。

 

 

しかし、悲劇がCIMAを襲います。

 

なんとバトルの中盤でラップをするためのビート(音)が止まってしまったのです。

 

10秒ほど経って、ビートは再び流れ出しましたが、観客も内容にあまり集中できていないようでした。

 

そのまま勝敗決めに進みますが、CIMAをさらなる悲劇が襲います

 

 

誤審です。

 

 

審査員の票も分かれており、本来は延長戦に進むべきでした。

 

が、司会はGADORO(相手)の勝利とアナウンスしてしまったのです。

 

そのまま大会は進行し、皮肉にもそのGADOROが優勝しました。

 

現場で観ていたみんなも、そのとき誤審だと気づきませんでした。

 

 

 

大会のプロデューサーであるダースレーダーさんは後日、この責任を取る形で運営から身を引くこととなりました。

 

 

 

そんな悲劇に襲われたCIMAですが、なんと、大会後に観客のところまで来て、ご挨拶をしていたのです!

 

勇気をもって話しかけに行きました。

 

するとCIMAは関西弁でとても気さくに話してくださって、写真も撮ってくれました!

 

 

バトルMCの日本一をかけた試合でこんな目にあったのですから、内心は怒り失望でいっぱいだったと思います。

 

それなのにわざわざ観客のところまで足を運び、「今日来てくれてありがとうな!」と笑顔であいさつする。

 

その姿をみて僕はさらにCIMAが好きになりました。

 

なんでこれまで呼び捨てだったんだろう。

失礼や。

 

これからもCIMAさんを応援します!

 

↑インカメラに手こずってブレブレのCIMAさん

 

 

 

 

以上、ぽんぽこマウンテンでした!

 

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