全ての20世紀少年少女、そして石油王たちに告げる。
1996年生まれの噂のそうせきゅんです、生まれてきてくれておめでとう私。
先日こんな本を買いました。
「1998年の宇多田ヒカル」
なんともインパクトのあるタイトルですよね~。
1998年前後の音楽シーンを解説しつつ、1998年にデビューした宇多田ヒカル、aiko、椎名林檎、浜崎あゆみの4人について紹介していく、非常に興味深い新書でございました。「ロッキング・オン・ジャパン」や「CUT」の編集部という音楽に非常に近い所にいらした宇野維正さん作です!
その翌日、本屋さんで見つけたのがこちら!
「1989年のテレビっ子 -たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記」
まだ読めていない段階で紹介するのもしのびないですが、2016年のテレビっ子であるそうせきゅん、気になります!って感じです。生きていない時代のテレビについては、意外と映像よりも活字で知ることの方が多かったりします。著者はテレビっ子にはおなじみ、てれびのスキマこと戸部田誠さん!
くわしくは→ http://littleboy.hatenablog.com/entry/2016/02/16/185956
いやーしかし、この二冊、パッと見タイトルが似ていませんか!?
「宇多田ヒカル」と「テレビっ子」はさておき(実際宇多田ヒカルってどのくらいテレビ見るんだろ、気になる)、「1998年の」と「1989年の」って!?
『19××年の○○』
っていうタイトル。
2日連続でこういう本を見つけるなんて。
ここで疑問が浮上。
この疑問を抱いた私は、さっそくサイト「WebcatPlus」で検索開始!
このサイトはある言葉で連想する本の検索から、検索ワードと部分一致・完全一致する本まで検索できます!便利すぎて好きになっちゃう~~~!
さて、このサイトにて、「1900年の」から「1999年の」まで、100通りもの本のタイトルを検索いたしました。
長く辛い作業でした。
ながくつらーいらーいらいらいらいっつってラララライ体操始めるぐらい長かったです。
とにかく、これ調べてる時間があったら「1989年のテレビっ子」読みたかったです。
そんなこと言っててもどうしようもないんで、WebcatPlusででてきた(このサイトにでてなかった本は知らない。)19××年の中の「19××年の○○」という本の冊数ベスト3をランキング形式で紹介します!
第3位 1985年 20冊 |
「1985年の欧州共同体の活動に関する第19次一般報告」「1985年の景気見通し : 上昇はいつまで続くか」「1985年の日本経済」「1985年の奇跡」「1985年の大逆転」「1985年の国際船員教育訓練手引書」「1985年の内外鉄鋼業」「1985年の中国農業」「1985年の中国・日中関係」「1985年の世界電子計算機市場の需給予測」「1985年の世界鉄鋼需給と日本の鉄鋼輸出見通し」「1985年の世界貿易 第6巻」「1985年の世界貿易 第5巻」「1985年の世界貿易 第4巻」「1985年の世界貿易 第3巻」「1985年の世界貿易 第2巻」「1985年の世界貿易 第1巻」「1985年の世界機械貿易」「1985年のポーランド」「1985年のクラッシュ・ギャルズ」
1985年の世界貿易シリーズが全6巻でているので、それが冊数を稼いでいますね。また、「5」というキリのいい数字だからか、様々な経済状況等をまとめた本が多い模様。
「上昇はいつまで続くか」なんて本もあります、1985年はプラザ合意の年、つまりバブル景気前夜なわけです。本のタイトルは世相を表していて面白いですな。
私が気になったのは、「1985年のクラッシュ・ギャルズ」という本。
皆さん、クラッシュ・ギャルズを知っていますか?なんと、日本の女子プロレスラーの二人組だそうで、アイドル並みの人気を誇ったみたい。ビューティー・ペアみたいなもんですかね。ってビューティー・ペアの方が古いっつーの。だっちゅーの。こころなしかラララライ体操っぽい表紙。
水着着て沖縄ロケなんぞしてまっせ。いやーんこんなの大学生が見ちゃっていいのかしら。ドキドキ。いや、別にお色気とかそういう感じではないですけど、はい。アイドルだったんでしょうな。
はい、ここでコーナー!
なんと、3冊もあったんですよ。
「1964年のジャイアント馬場」
「1976年のアントニオ猪木」
「1985年のクラッシュギャルズ」
プロレス界は数年に一度大スターが生まれるという勝手なイメージがありますから、19××年を代表するレスラーがいるんでしょうな。しかも、プロレスファンってのはなかなか熱狂的な方やその歴史にお詳しい方が多いというこれまた勝手なイメージがありますから、本の需要も高いのかもしれませんね。
第2位 1990年 22冊 |
「1990年の門真をめざして : まちづくり基本構想・基本計画PR版」「1990年の県経済の姿 : 産業連関分析による」「1990年の産業社会 : 世界経済改造論」「1990年の獅子料理 : 極私的俳諧年鑑」「1990年の海運 : ハンブルグ定期総会報告」「1990年の日本経済 : 全予測」「1990年の教育・文化関係余暇活動量について」「1990年の展望 : 本年の投資戦略! : 有望銘柄を探る : 株式参考資料」「1990年の大阪を考える : 1990」「1990年の大阪をめざして : 大阪市総合計画 : 基本構想・部門別構想」「1990年の大阪」「1990年の大恐慌」「1990年の内外鉄鋼業」「1990年の共産党へ : 大いなる論争のために」「1990年の中国農業」「1990年の世界貿易予測と各国経済貿易見通し」「1990年の世界家きん肉生産の予想」「1990年のミルクと乳製品の見通し」「1990年のニッポン診断 : ヨーロッパの見たその素顔」「1990年のウェイスティッドランド : The day book 1 1990-1992」「1990年のアメリカ経済」「1990年の森高千里」
さすが、キリのいい1990年!9が並んでいて見栄えもいいですからね。見事2位にランクインです。
また、バブル景気最後の年ということもあって、節目の年でもありそうですね。
家きん肉やミルクと乳製品と言った食品産業の本が並ぶのも面白いところ。
また、門真や大阪関連の本も目立ちます。1990年は大阪とゆかりのある年なんでしょうか…?
気になって「1990年 大阪」で検索してみると……何もわからず(検索の仕方が悪い、なんてつっこまないでね)。
「1990年の森高千里」をはじめとして、
冒頭で紹介した「1989年の宇多田ヒカル」
それから「1972年のローリングストーンズ」なんて本も。
プロレスと同じように、いや、プロレス以上に、音楽界ではその年を代表するスターが現れていますね。また、音楽ファンは音楽だけではなくその背景知識であったり好きなミュージシャンをとりまく環境も含めて楽しむという印象です。これまた需要があるんでしょうね!
第1位 1980年 24冊 |
「1980年の鷭料理 : 歌仙と俳句 句集」「1980年の選択-アメリカ大統領選挙とエネルギー政策」「1980年の近畿地区の貿易」「1980年の社会とエレクトロニクス」「1980年の石油とガス」「1980年の歴史学界 : 回顧と展望」「1980年の欧州共同体の活動に関する第14次一般報告」「1980年の日中関係」「1980年の恋人」「1980年の家庭問題<資料と解説>」「1980年の国際石油会社の業績」「1980年の原油価格に関する総合的分析 : 複合原油価格の要素分解を中心として」「1980年の内外鉄鋼業」「1980年の乗用車 国産車篇 」「1980年の世界貿易構造」「1980年の世界貿易マトリックス 統計表~解説篇」「1980年の世界貿易」「1980年の世界貿易」「1980年の世界機械貿易(輸入)の概要」「1980年の世界機械貿易」「1980年の世界主要国機械輸入統計」「1980年のアメリカ金融機関 : 銀行の長期計画」「1980年のわが国貿易の動向 地域(国)別編」「1980年のわが国貿易の動向 地域(国)別編」
これだけ並んでいるとさすがにちょっと面白いですね…。1990年を抑えての堂々の1位は1980年でした!
1980年前後はほぼ毎年刊行されている石油とガスシリーズをはじめ、この頃は重化学工業系の本が目立ちます。第2次石油危機が1979年スタートで1980年はそのピークとのことですから、この頃の話題はもっぱら石油だったんでしょうね~。
石油王がこの記事読んで面白がって求婚してくれないかな~。まあこの記事読んで求婚してくれるような人がいたら石油王じゃなくたって結婚を前提にお付き合いしますわよ。何の話だっけ。これぞ「1980年の恋人」なんちゃって。
すいません、最後なんですけどあるあるではないです、はい。
いやーね、調べていたらですね、気になる3冊があったんですよ。
「1960年の初恋」
「1961年のあなた」
「1980年の恋人」
「1960年の初恋」=「1961年のあなた」なのは間違いないと思っているんですが、果たしてその人物が「1980年の恋人」なのかどうか問題。20年も経っていますから、難しいところです。
ここでこの前後の年の本を見てみますと、「1964年のジャイアント馬場」「1976年のアントニオ猪木」そして「1982年の田中角栄」。
これで、初恋の相手はジャイアント馬場節が濃厚になりました。
さらに、恋人は猪木か角栄のどちらかでしょう……。
どっちでしょう……。
どっちでもいいですね。
非常にどっちでもいいです。
とにかく、私の調査が誰かのためになっていることを祈ります。いや、私の知的好奇心が満たされたのでなんでもいいです。
こちら、調査した時の汚いメモですが、ご覧くださいな。
個人的には終戦の年である「1945年の○○」の冊数が一番多いのかな、なんて思っていましたが、45年あたりからじわじわ増えており、一の位が0や5でキリのいい年は多い印象でした。
気になる年があったら調べてみてください!
ジャイアント馬場、アントニオ猪木、田中角栄、もしくは石油王、もしくはこの記事を読んでいる諸君、私は「2016年の恋人」を募集しています、ふるってご参加ください。
画像参照
http://eiga.com/news/20080220/4/
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2319
http://wmg.jp/artist/moritakachisato/news_62907.html
https://www.shosen.co.jp/event/7515/
http://allabout.co.jp/gm/gc/212934/
http://auction.rakuten.co.jp/item/10148470/a/10003620/
http://www.suruga-ya.jp/kaitori_detail/BO799532
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