真冬だからこそ行きたい!北東北のローカル線・五能線沿線行ってみた

寒さは厳しくても、長閑で温かい東北の旅。


こんにちは、moです。


12月になり、いよいよ寒さが本格的になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。僕はというと、つい先日ある辺境に旅行してきました。そのある辺境とは……。


北東北・五能線沿線です。

 

五能線(ごのうせん)は、秋田県能代市の東能代駅青森県南津軽郡田舎館村の川部駅を結ぶローカル線。上の画像はJR東日本のページから引用してきたのですが、まさに圧巻の景色ですよね。


なんでこんな寒い季節に如何にも寒そうな北東北に旅行したかといえば、上のような景色が見たかったというのもありますが、単純にオフシーズンで安そうだったから。というわけで、今回の記事では、12/5-6にかけて取材(旅行)してきた五能線沿線の魅力(冬編)をお届けしたいと思います。

 



……が、その前に。


12/5朝、夜行バスで秋田駅に到着したわけですけども。 

東北の冬、舐めてました。


午前中の運転を見合わせるって、まだ7:20だぞ。諦めるの早過ぎる……。


しかも予め買っておいた「五能線フリーパス」は……


……運行不能を予知していたかのような記述。


とまぁ、こういったことがよくあるのが冬の五能線です。今回は五能線沿線の魅力をご紹介しますが、リスクが相当ある、ということをお忘れなく。ただ、一応言っておくと、電車が運休になった場合は無料で代行バスに乗れるので、電車旅はできませんが何とかなることには何とかなります。


それでは、まずは旅の基本情報から。



①五能線の本数は少ない。

本当に少ないです。友達の鉄道オタクにコピーしてもらった時刻表を持って行きましたが、絶対に時刻表はマストです。電車の接続も最悪なので、綿密な計画を立ててから行きましょう(まぁ、立てても運休するんだけどね)。


②フリーパスがお得。

運行不能になっても返金されない……んですが、二日間有効で3810円なのは安くて便利。五能線だけでなく、秋田駅から青森駅まで使えるので、新幹線で秋田や新青森から行くときも便利です。今回は乗らなかったのでよくわかりませんが、「リゾートしらかみ」という快速電車に乗るには別料金が要るらしいです。


③ 積雪に注意。

滑ります。滑りにくい靴を履いていきましょう。あと、ものすごく寒いので、ヒートテックで全身を固めて行きましょう。


続いて、今回のメイン「五能線沿線観光ランキング」です。





5位 風の松原(能代駅)

何とかここまでは電車があったので、とりあえず宛もなく風の松原へ。


……行ったんですけどね、衛星写真でもわかると思うんですが、冷静に考えて「松原」なんですよ、どこにでもありそうな松の林。しかも「風の松原」だからね。ものすごい突風で凍え死ぬかと思いました。体感気温はモスクワの冬以下。コメントは以上です。




4位 ウェスパ椿山(駅)

結局一日中電車は動かず、代行バス旅となった初日に泊まったのがこちら、ウェスパ椿山


何も無いところに箱物を作りました感満載の「ウェスパ椿山」ですが、五能線を旅するならぜひ泊まりたいホテル。日本海を見渡せる大浴場と、五能線の駅「ウェスパ椿山」から徒歩1分という好立地が魅力です。


……というか、ウェスパ椿山駅には本当に「ウェスパ椿山」しかありません。お菓子等は買ってから現地入りしましょう。本当に何もありません。夜遅くギリギリに着いたため、画像も特にありません。



3位 津軽鉄道

二日目、各駅停車でウェスパ椿山駅から五所川原駅へ。途中下車はしませんでした。何故降りなかったかというと単に沿線に見るものが何もなかったから。電車の中でほとんど寝てました。


それはさておき、五所川原駅から出ている津軽鉄道は、ストーブ列車が有名……ですが、乗るのに400円くらいかかるので、わざわざそんな王道には乗りません。



●毘沙門駅

「何もない」、がある駅、毘沙門。各駅停車のうち一部列車しか止まらないという謎な駅です、というか、周りには老人ホームが1軒。That’s all. 


絶対待つ人とかいないと思うんですが、待合室はやたら充実しています。幼稚園生が使うような座布団が置いてありました。何となく懐かしいような、寂しいような、本当に長閑な駅です。


もし行ったら、是非ノートに何か書いておきましょう。因みに前の来訪者は11月上旬でした……。



●斜陽館

津軽鉄道の中間地点、金木駅には太宰治の生家、斜陽館があります。津軽鉄道ほぼ唯一の有名観光地なので、ここを外すわけには行きません。太宰ファンもそうでない方も、ぜひ足を延ばしてみましょう。





2位 深浦駅周辺


●岡崎海岸夕日展望台

夕日が綺麗な展望台…ですが、おりからの暴風雪。太陽など一ミリも見えませんでした。夏に行けばいいと思います



全く関係有りませんが、途中、ガードレールに大根が干してありました。盗まれないんですかね?

 

 

●セイリング(食べログ)

 

深浦ほぼ唯一のごはん屋さん。コスパはいいです。写真は唐揚げ定食、800円。温かい食事がリーズナブルに食べられます。




1位 驫木駅

順番は前後しますが、1日目の最後、ウェスパ椿山に行く前に是非立ち寄りたいと思い、何とか行ったのがこちら、驫木駅


ホームの目の前が、荒れ狂う日本海。周りには民家一つありません。昨今流行りの「秘境駅」です。訪問した時も、本当に誰もいませんでした。こちらも、毘沙門駅につづいて「何もない」、がある駅です。因みに、青春18切符のポスターになったこともあります。


この駅、そもそも電車が

一日に10本ただ、周りに何もないので一日に10本でも多すぎる気もします。



ホームに、荒れ狂う日本海の波の音が響き渡ります。

もともとこの電車(ウェスパ椿山への終電)に乗って帰ることを目論んでいたために万事休したmoでしたが、奇跡的に通りかかった地元の方が、軽自動車でウェスパ椿山に送ってくれたため助かりました。本当に感謝です。




いかがでしょうか。


冬の北東北に翻弄された旅でしたが、写真以上に”新鮮な”、かつ”刺激的な”旅になりました。これから更に冬が厳しくなると積雪も相当になるようですが、もし、興味があるならぜひ行ってみてください。ただ、多分相当な覚悟が要りますよ……。



moの旅連載、次回はヨーロッパへ。年末年始のパリを突撃。お楽しみに。



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