イングランド、スコットランド、北アイルランド……あと1つなんだっけ?
こんにちは、moです。海外辺境第四回、今回は地球の歩き方にほとんどスルーされている「南ウェールズ」、その観光スポットや観光情報をご紹介します。
(http://forum.worldoftanks.eu/より引用)
☆基本情報
■ビザ: 3ヶ月までの観光目的滞在なら不要
■日本から: 空路直行便でロンドンへ12時間程度。ウェールズへの直行便は無い。
■公用語: 英語、ウェールズ語(ほぼ廃れている)
■気候: 一年中東京より寒い。
■公共交通機関: 首都カーディフへはロンドンパディントン駅から列車が頻繁に運行しているものの、ウェールズ内の交通、特に南北の移動は非常に不便。
ロンドンから特急電車で2時間。イギリスの南西部に位置する南ウェールズには、カーディフというウェールズの首都がある一方で、その他の地域には壮大な自然が広がっています。
今回は、何故か『地球の歩き方』にほぼスルーされているウェールズ、特に南ウェールズの魅力をちょっとだけお届けします。もしロンドンに一週間ぐらい滞在する機会があるなら、ぜひ一日足を延ばして見て欲しい、ウェールズはそんな独特の魅力がいっぱいの場所です。
カーディフ Cardiff
カーディフは、ウェールズの首都であり、またロンドンからの玄関口です。地球の歩き方にも辛うじて取り上げられている街です。でも、首都と言っても、雰囲気としては地方都市。普段はそんなに人もいません。……が、それがゆえに、優しい人が多い街です。
カーディフ湾(地図中★)
(https://en.wikipedia.org/wiki/Cardiff_Bayより引用)
赤いレンガ造り(多分) のレトロな建物と、現代的な建物が同居しているカーディフ湾の風景は、とても美しいです。特に夜、建物の灯りが湾に反射する景色は、幻想的で素晴らしいの一言。
湾岸にはパブもたくさんあります。夜景をみてからのビール、最高です。(イギリスは満18歳から飲酒できます)
カーディフ城(地図中★)
『天空の城ラピュタ』のモデルにもなった、カーディフ城。2000年ほど前にローマ人が築いた要塞が始まりで、19世紀にイギリス王室が改修し、現在に至っています。カーディフセントラル駅から徒歩10分ぐらい、市の中心部から少し離れたところにあります。日本語のオーディオガイドも利用可能。入場料は11ポンドです。
上には挙げませんでしたが、カーディフはラグビーで有名な街でもあります。ラグビー好きの方はラグビー場へ、是非。
☆カーディフセントラル駅(地図中青アイコン)へのアクセス
ロンドンパディントン駅からファーストグレート・ウェスタン鉄道でカーディフセントラル駅へ、直通便が頻繁にあります。2時間から3時間ぐらい。所要時間は停車駅の数によります。セントラル駅自体が市の中心部に隣接しています。
ペン イ ファン Pen-Y-Fan
Pen-Y-Fanはブレコンビーコン国立公園内にある山で、トリップアドバイザーでの評価は、288件のレビューで驚きの平均5(満点)。でも、この山を知ってる日本人はほとんどいない気がします。理由は、交通の便が異常に悪いから。カーディフセントラル駅からはバスで1時間半ぐらい。直行便なのですが、バス停の位置がわかりづらい上、本数もほとんどありません。
しかし、自然が好きなら、苦労してでも行く価値があります。ウェールズの真骨頂が、ここにはあります。
Pen-Y-Fanはイギリス南部で一番高い山ですが、標高は900mもありません。なんといっても登りやすい。所要時間は登り1時間、下り50分ぐらい。しかしながら、登りやすい山にもかかわらず、頂上からの眺めは絶景です。
登山道からのショット。山頂は写真中央のフラットな部分の奥ですが、形がおかしいのが気になります。というか、人工的に作った感がヤバいです。
そして、そのフラットな場所からの眺めがこれ。
一時間登っただけでこの景色。写真じゃイマイチわかりませんが、山に登って感動したのはこれが初めてでした…っていうぐらい、綺麗な景色です。トリップアドバイザーで評価が5(満点)なのも、納得できます。
☆Pen-Y-Fanへのアクセス
Pen-Y-fanへの電車の最寄り駅はありません。
カーディフセントラル駅からTrawsCymruが運行するT4バスで一時間半、直通でPen-Y-fanの登山道入り口までいけます。時刻表はこちら。
(T4バス、Merthyr Tydfilにて)
アバーガベニー Abergavenny
スペルミスしそうな名前のこの街は、小さな小さなウェールズの地方都市。トリップアドバイザーをみても、見どころは10個も出てきません。でもそれがいい。日本からわざわざ行く処なのかといえば正直微妙な、辺境中の辺境です。
アバーガベニー城
この街唯一の観光地、アバーガベニー城。入場無料。というか、受付もありません。犬の散歩をしているおばちゃんしかいないこの城、本当に観光地かと言われると微妙です。そもそも、壁以外ほとんど残っていません。
でも、この城に広がる牧歌的な雰囲気、これぞウェールズといった感じです。平和な時間。眠くなります。
近くには、地元の人しか行かないレストランがあります。入った瞬間、すごい視線が。突然アジア人が現れたんだから、仕方ありません。写真の料理は5ポンド(1000円)。フィッシュアンドチップスだらけのロンドンとは違い、すごく健康的な料理でした。
いかがだったでしょうか。短くはありますが、南ウェールズの魅力が少しでも伝われば幸いです。
イギリスと言えばロンドン、リバプール、マンチェスター、オックスフォード、ヨーク……などなど、魅力ある街があるので、敢えてウェールズ行こうという人も少ないでしょう。が、イギリスに行く機会があれば、あえて南ウェールズまで足を延ばして観光してみても悪くは無いんじゃないかな、そんな風に思います。
以上、「海外辺境行ってみた 第四回 地球の歩き方が教えてくれない南ウェールズの歩き方」でした!
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