何か多摩っぽくない多摩、狛江
こんにちは、鷹・カーンです。
モヤ多摩もありがたいことに3回目です。噂によるとヒトツマミ読者の方の中にはこのシリーズを面白いと言って下さる変わり者が一定数いるらしいです。本音を言うとじゃあもう少しPV数に反映されてもいいのではないか、と思わなくもないのですが、そもそもこのシリーズは「一橋生の3~4人くらいのツボにハマればいいや」くらいのスタンスで書いているので一向に構いません。これからもよろしくお願いします。
今回訪れたのはこちら。
小田急小田原線・和泉多摩川駅
どこ…? という声が少なからず聞こえてきます。
東京都狛江市にある駅で、国立駅からはJR中央線で立川駅orJR中央線・JR武蔵野線で府中本町駅まで行ってからJR南武線で登戸駅まで行って、小田急線に乗り換えて新宿方面へ1駅です。約45分で行けます。
そもそも皆さん、「狛江市」と言われてピンと来ますか?
地図の赤い部分の小さな市です。埼玉県蕨市に次いで日本で2番目に小さな市らしいです。
そんな狛江市はすぐ隣が世田谷区なのですが、狛江と世田谷、切っても切れない関係が見え隠れします。狛江が東京が誇る一大住宅街・世田谷に媚びているのか、世田谷が隣接する小さな街・狛江を実効支配しようとしているのか……
狛江と世田谷の蜜月を象徴する写真がこちら。
和泉多摩川駅を出てすぐのところでお目にかかることの出来る光景です。
狛江高校前を走る大通りが世田谷通りなのです。
当然ですが、世田谷通りを世田谷方向に進むと世田谷へ行けます。ここから30分も歩けば世田谷区です。
こちらは和泉多摩川の商店街。商店街がFC東京を応援している街は間違いなく多摩です。覚えておいて損はないと思います。
ところがどっこい、この商店街を進むと……
こまえシニアサロン in パソコンクラブ世田谷
もう完全に狛江が世田谷に組み込まれていますよね、これ。いいのかこれで。
気力、体力、実力だ!
でも狛江もやられっ放し、というわけではありません。
和泉多摩川駅前の狛江市の地図。
狛江市内の諸々がこの地図で分かるようになっているのですが、一つ引っかかることがあるんですよね。この写真では分かりづらいのが申し訳ないのですが……
喜多見駅……?
これまたピンと来る人の少ない話で恐縮なのですが、喜多見って世田谷区の地名なんですよ。
喜多見駅も確かに狛江市とスレスレのところに位置するものの一応世田谷区に位置するはずなんですよ。
しれっと喜多見を我が物にしようとしている狛江市。外交の世界は「言った者勝ち」みたいなところありますからね。戦略として悪くないと思います。
この後駅周辺でさらに別の地図を発見しました。
これは僕も存じ上げておりませんでした。喜多見駅って駅の一部は狛江市なんですね。
実効支配も何も、そもそも狛江市のものだから先ほどの地図は何も問題なかったのです。
前回のモヤ多摩で西武立川駅(昭島市)を見ているので、この程度の曖昧さは許してもいいかな、と思います。
現地住民の方々はどう考えているのだろう、と思い世田谷区喜多見在住の喜多見駅ユーザーの方に聞いてみたところ、
「狛江は狛江だし世田谷とは違うけれど、喜多見は世田谷のものである」
という概ね予想通りの反応をいただきました。「でも喜多見駅は2割くらい狛江市みたいだし、実質狛江みたいなところあるよね?」と振ってみると
「狛江ではない、喜多見は世田谷だ」
と突っぱねられました。区民の「区」であることへの思い入れって割とありますよね。
ちなみに世田谷区喜多見に住まわれる方の中で喜多見駅を利用するのは狛江市に近い方の地域にお住まいの方だけで、バスや自転車を利用してして成城学園前や二子玉川といった世田谷区内の大きな駅まで行くそうです。
喜多見の話が長くなってしまいました、和泉多摩川に戻りましょう。
随所に「世田谷」を出してくる狛江の街に悶々としながら昼ご飯のお店を探して歩きます。
このコーナーはモヤモヤした駅にあるつけ麺の名店を紹介するものではないんですが、こちらのお店、食べログ評価のもの凄く高いつけ麺の名店とのこと。
お昼時は並ぶことも多いそうですが、幸いにもすぐ入れる様子。そりゃ行きますよ。
美味しかったです。
ボキャ貧の極みです。でもつべこべ言うのも恐れ多い美味でした。和泉多摩川まで来て良かった。これを食べるだけでそう思えます。是非一度ご賞味あれ。
お腹を満たして最後に訪れたのはもちろんここ。
そう、モヤ多摩の母こと(?)多摩川です(写真が分かりにく過ぎる!)。
何のことはない普通の河川敷ですが、僕は感激しました。
あっ‼
……となった方、いらっしゃいますか? ほとんどいらっしゃらないでしょう。
実はこの河川敷、今年の1月~3月の月9ドラマ「デート ~恋とはどんなものかしら~」のロケ地なのです。
恋愛力ゼロの男女が不思議な恋をするというこのドラマ、放送開始時は安っぽい恋愛ドラマと舐めていたのですが、コメディーとして純粋に楽しめる上、脚本も洗練されていて恋の行方にドキドキしながら毎週楽しく観ることが出来ました。
ちなみにこのドラマ、大学通りにある洋菓子屋さんレ・アントルメや一橋大学もロケ地になっています。
先月DVDが出たようです。夏休みヒマだけど暑くて外にも出たくないという方にオススメします。
こちらの河川敷は第6話、お正月の回に長谷川博己演じるダメ男が杏が演じるヒロインの父(松重豊)と剣道の素振りをして汗を流すシーンに使われました。
本当に普通の河川敷なのですが、そういうわけで僕はテンション上がっちゃいました。
最後にお知らせ。
来る8月5日、こちらの河川敷で「狛江市民花火大会」が行われるそうです。
一橋生御用達の立川の花火大会と違って試験終了後の開催なので気兼ねなく見に行けます。月9のロケ地で素敵なデート、いかかでしょうか……?
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