映画学概論~全米で大ヒット!21 JUMP STREETの魅力とは?~

警察が高校や大学に潜入調査!?


こんにちは、はっしーです。

また編集長にお願いされ、前回に引き続きおすすめ映画を紹介することになりました!


今回紹介するのは「21ジャンプストリート」&「22ジャンプストリート」

本国アメリカで大ヒットを記録した人気コメディーシリーズです。すでに「23ジャンプストリート」の製作も決定しています。残念ながら日本では劇場公開されず、ソフト販売のみになってしまった不遇な作品で、映画ファン以外からの知名度はあまりないのですが、超おすすめな作品です!以下簡単に作品の紹介をしたいと思います。


そもそも21ジャンプストリートは1980年代に放送され、ジョニー・デップの出世作となった同名大人気ドラマのリメイクなのです!


ベビーフェイスで犯人に舐められがちだったジョニデ演じる主人公のトム・ハンソン捜査官が、逆にその容姿を買われて犯罪はびこる高校に潜入捜査をする、というのがこのドラマの主なあらすじ。リメイクされた映画でのハンソンの役柄は、ポスターを見ればわかる通り、ふたりの警官になっていますね。このことを覚えておくと、この映画に仕組まれていたちょっと面白いネタの意味に気付くことができると思います!忘れないように!

 

 

あらすじ



「21ジャンプストリート」

高校時代は運動神経が良くてスポーツが得意、みんなの人気者だったジェンコ(チャイニング・テイタム)と、同じ高校で頭はいいが教室の隅っこで冴えないオタクとして暮らしてきたシュミット(ジョナ・ヒル)。正反対のふたりだったが、警察学校で偶然にも再開。最初はお互い進級のために足りないところを補う仲だったが次第に意気投合。警官になってからも親友だったが、ヘマをやらかして怪しげな教会を間借りした21ジャンプストリート署に飛ばされ、ドラッグの密売が横行する高校への潜入捜査を命じられる。



「22ジャンプストリート」

前作でなんとか事件を解決したジェンコとシュミットのコンビ。今度は大学への潜入捜査を命じられる。はじめは力を合わせて捜査をするが、大学での生活を、自分ひとりで楽しみ始めるジェンコにシュミットは不満を抱き、しだいにふたりの友情に亀裂が入り始める。




キャスト・監督


シュミットを演じるジョナ・ヒルは主にコメディの分野で活躍してきた俳優。有名どころだと「40歳の童貞男」「スーパーバッド 童貞ウォーズ」がありますが(それにしてもひどいタイトル。やたら童貞を推してます笑。)、最近では「マネー・ボール」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど演技力も発揮して活躍の場を広げています。



ジェンコ役のチャイニング・テイタムは「G.I.ジョー」や「ジュピター」などアクション映画の出演もあり、アメリカの女子は彼のセクシーな筋肉にメロメロだそうです。下積み時代には男性ストリッパーとして働いてチップを荒稼ぎしていたそう。そんな自分の経験をもとに「マジック・マイク」という映画を作り、成功しています。現在続編の「マジック・マイクXXL」がアメリカで公開中です。


監督はいまやハリウッドでもトップクラスのヒットメーカー、フィル・ロード&クリストファー・ミラーのコンビです。代表作には「くもりときどきミートボール」「LEGO®ムービー」があります。「LEGO®ムービー」は僕もみたのですが、非常に完成度が高いのでオススメです。後日機会があれば紹介します。



どんな映画?


「21ジャンプストリート」のストーリーはコメディ要素を除いても結構面白いです。ジェンコはスポーツマンとして高校時代は人気者だったのですが、ドラマ「glee」のせいで潜入した高校では彼のような人間は古臭いと思われてしまいます。地球の環境を考えるエコな人がみんなの尊敬を集めるのです。クールでちょっとナヨナヨした人がモテる。自転車通学がカッコよくて、ジェンコみたいにゴツいスポーツカーで学校くるようなやつはダサい。逆に高校時代はどっちかというと日陰者だったシュミットがクラスの中心人物に気にいられ、ジェンコは若干はぶられ気味という笑。 学生時代を楽しめていなかったシュミットはこの潜入捜査で失われた青春のピースを埋めていける気がして、ずいぶん楽しんじゃいます。逆にジェンコは自分ならイケると思ってたのにうまくいかないんだから面白くない。そしていつの間にかジェンコもオタクグループで楽しんじゃったりして。基本的にベタなコメディなんだけど、どんどんセオリーをひっくり返していくというか、全部裏返しでお話を作っていると思います。ここらへんがうまいですね!ブロマンスもの(男と男の友情)、そして青春ものとしてもいい映画なんじゃないかと思います。



続編の「22ジャンプストリート」だとイケイケのラガーマンだったジェンコは大学の人気者になって、シュミットは彼に相手にされてもらえなくなってしまう。シュミットはジェンコがラグビーを通して作った友人に嫉妬してしまったりして(おまえ恋人かよ!笑)基本的には前作を踏襲した展開の「22~」なのですが、ここは正反対の展開ですね。彼らの友情にもちょっと亀裂が入ってしまうわけですが、ここから先どうなっていくのか。そこはぜひ映画を観て確認してみてください。


「22ジャンプストリート」ではハリウッドのセルフパロディ的なネタも多々あります。ハリウッド映画は基本的にヒットした作品があると予算を増やして続編をつくることが結構あるのですが、この映画でも冒頭にわざとらしい派手なカーアクションがあったり、22ジャンプストリート署が無駄に豪華だったり。署長も「前作でヒットしたから設備も豪華になったんだ」とか「派手なカーアクションをやっちまったせいで予算が足りない。もう物は壊さないでくれ」みたいなメタ発言を連発しています笑 エンドクレジットも面白いのでぜひ見てくださいね!



最後に


アメリカのコメディということで、基本的に下ネタかギリギリの人種差別ネタなので、そういうのが許せない!という人は避けたほうがいいかもしれませんが、そういうのがOKな方にはめちゃくちゃオススメです!絶対ハマります!

 

日本での公開はされていないのでレンタルで見るしかありませんが、ぜひ。

 

以上、映画学概論でした!


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